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なぜセラピストは脳画像の評価を勉強すべきなのか?

脳画像をチェックする機会は病院にいると簡単にできますが、訪問現場のような勤務先ではなかなかその機会が訪れないと感じていませんか? しかしながら、クリニックや病院にケアマネを通じて脳画像を依頼すれば、データを手に入れることは可能です。 こうした脳血管疾患のリハビリにおいて脳画像をチェックすることは、リハビリにおいてはとても重要ですが、あなたは自分でチェックする癖をつけていますか?   今日はなぜ脳画像をチェックすべきなのかを解説してみたいと思います。   脳画像をチェックすることはリハビリの進め方を決めるうえで重要です 急性期や回復期であれば、脳画像をチェックすることは当たり前のように行っていると思います。 その理由は脳画像で病態がどこにあるのか、どのような症状が現れるのか、どのような回復過程を経ているのかを理解するためです 脳血管疾患のリハビリテーションは理学療法士や作業療法士が最も携わる分野です。 つまり、脳画像というのは理学療法士や作業療法士が最も求められる画像評価スキルと言えます。   脳画像をチェックしてみたけど教科書の症状と異なる 脳画像所見と臨床所見が全然うまく合致しない こうした悩みはいつでも付きまとっていると思います。 それを解決するためには、脳画像を勉強し、どのような症状が起こってきているのかを具体的に理解することから始めるのが一番だと思います。   もしこうした内容に興味があるならこちらのセミナーをチェックしてみてください。 リハビリに必要な脳画像の理解と臨床所見の捉え方   講師:奥野 泰介 先生 加納総合病院  リハビリテーション科 科長 理学療法士   本日も最後までお読みいただきありがとうございました。    
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脳卒中片麻痺患者様の歩行練習で悩むあなたへ

脳卒中片麻痺患者様は、日常生活における移動や独立性に大きな制約を与えることがあります。 そのため、リハビリテーションの一環として短下肢装具を活用した歩行練習は非常に重要です。 しかしながら短下肢装具の種類も数多く、 どのようなものを選択すべきなのか 装具を装着しての歩行練習で気を付けておくべきことは何か 装具を変更すべきタイミングはいつか こうしたことを具体的に学ぶ機会はあまりないように感じていますが皆さまはいかがでしょうか? 本ブログでは、脳卒中片麻痺患者への短下肢装具を用いた歩行練習の重要性について詳しく探求します。   脳卒中片麻痺患者様の歩行動作の獲得を目指して短下肢装具のメリットを学ぼう 短下肢装具を用いた歩行練習は、日常的にリハビリの中で取り入れられていると思います。 しかしながらただ歩かせているということに落ち着いているという方も少なくありません。 脳卒中片麻痺患者様の歩行練習は、各相に分けて治療を進めていくことも重要ですが、 装具療法としてどのような装具が必要なのか、どこをどのように調整すべきなのかを考えることも重要になります。 長下肢装具から短下肢装具へ、その後プラスチック型の短下肢装具へと段階を経て適切な装具を選択することができなければ、 時機を逃し歩行量が足りずに入院期限が迫り退院しなければいけないということも考えられます。   そのため、装具を適切に選択できる、その際の問題点をきちんと把握できることは セラピストにとってとても重要な知識や技術であるといっても過言ではありません。 もしあなたが装具療法に苦手意識を持っていたり、どのようなものを選択すべきか悩んでいるのであれば、ぜひ積極的に学んでいきたいですね。   脳卒中片麻痺の歩行動作練習のためのトレーニングと装具療法|一括申込   講師:中谷 知生 先生宝塚リハビリテーション病院 研究開発部門長 / 理学療法士    ...
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在宅酸素療法を利用している患者様こそ血液ガス分析を学ぶべき理由とは?

血液ガス分析をなぜ勉強しなければいけないのか? ということであなたは心が折れたという経験はありませんか? 循環器疾患や呼吸器疾患のリハビリにおいて、生理学的な勉強は欠かせません。 しかしながら筋の触診のように、実際自分の身体を動かして学ぶことができないため、なかなか興味を持てなかったり、理解が難しかったりすることで、勉強がなかなか進まないという経験を私はよくしていました。 特に在宅での酸素療法を利用している患者様は多くおられ 訪問現場においても血液ガス分析のデータをチェックする機会は少なくありません。 臨床においてはこうした生理学的な理解はとても重要になるのです。その理由について今日は解説してみたいと思います。     在宅酸素療法を利用している患者様の血中酸素濃度が低下した場合、リハビリは中止すべきか? 呼吸器疾患や心疾患だけでなく、脳血管疾患や寝たきりの患者様はSpO2が低下してくる場合もあります。 その場合、リハビリを中止すべきなのか、それとも落ち着くまで回復を待つべきなのかで悩むことってありませんか?   私自身も先日訪問先で寝たきりの患者様のリハビリを行う際に、SpO2が低下してなかなか数値が取れないという患者様を経験しました。 この患者様は嚥下機能が低下しており口腔内に痰が貯留してくることで、 息がしずらいという病態を抱えておられましたので、 口腔貯留の痰を除去することで楽になりましたのでリハビリ対応が可能になっていました。   こうしたSpO2が低下している原因をきちんと精査し、 どうすれば解決できるのかを理解することがリハビリを進めていくうえで重要になるのですが あなたは低下しているから中止すると安易に考えていませんか?   なぜSpO2が低下したのか、その患者さんの酸素化を阻害している要因は何なのか? 同じSpO298%であっても、呼吸状態や酸素投与条件によって解釈は異なります。 100%であればよいというわけでもありません。   呼吸とは何か? 換気とは何か? どのようなメカニズムで行われているのか きちんと理解するところから始めませんか?...
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慢性疼痛の治療に必要なトリガーポイントの知識を学ぼう

臨床において慢性疼痛を呈する患者様は多く、 臨床の中で多くのセラピストが悩む内容ではないでしょうか? 外来やクリニックでその日は痛みが軽減したとしても、 次の日にはまた痛みがぶり返すということも少なくありません。   そのため慢性疼痛を解決するためには、根本的な部分を解決しなければいけません。 特に慢性疼痛を有する筋・筋膜性疼痛症候群は臨床の中でよく目にする問題です。 これらをトリガーポイントと表現することはよくあると思います。 こうした慢性疼痛治療に必要なトリガーポイント治療を学んでみませんか?   トリガーポイント療法とは? トリガーポイント技術は、特定の筋肉内のトリガーポイントを見つけ出し、 痛みの原因である可能性を評価する方法を提供します。 トリガーポイントはしばしば筋肉の硬直や不快感の原因となり、 その場所を正確に特定できることは、痛みの解消に向けた第一歩です。 トリガーポイントの適切な治療は、患者の痛みを緩和し、日常生活の質を向上させるのに役立ちます。   こうしたトリガーポイント治療は臨床家の中で慢性疼痛治療を担当するセラピストには重要な技術です。しかしながらこうした原理原則を理解しないまま、患者様の痛み治療に対応しているセラピストは少なくありません。   そのため根本的に解決に至らず次の比にはまた痛みをぶり返すという患者様が多いのではないでしょうか?   なぜトリガーポイント療法を学ぶべきなのか? よく、なぜトリガーポイント療法を学ぶべきなのかと質問されます。 トリガーポイントというものは、前述したように、 筋肉の硬直や不快感の原因となります。 我々においても運動後にこうした経験をした方もおられると思います。 これを筋・筋膜性疼痛症候群と言います。   筋・筋膜性疼痛症候群とは、画像検査や血液検査などをしても異常がなく、 筋や筋膜、およびその周辺組織に痛みやコリを生じるような痛みのことを言います。...
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心リハの需要が年々高まっている理由とは?

心臓リハビリテーション(以下、心リハ)の需要は年々高まっています。 病院でも施設でも訪問でも、とにかく循環器疾患を持った患者さんが増加していることは間違いありません。 心リハには携わっていない、そう思っていても、目の前には心疾患を有している患者さんがいるものです。 2025年には団塊の世代が高齢者化し、 医療費が急増するという試算が出ています。 そのため今予防医療の重要性が高まっているといっても過言ではありません。   その中において心疾患の患者様へ対するリハビリの進め方は今セラピストには求められているといっても過言ではありません。   心リハを今からでも勉強しておくべき理由とは? 心疾患のリハビリは何をしたらいいかわからないという声をよく耳にします。 結果的にただ歩くだけのリハビリになっていたという方も少なくありません。   こうしたリハビリの悩みを抱えている背景には、 心疾患の原因であったり、リスク管理の方法がわかっていないという原因があります。   そのためには心疾患の原因やリスクをきちんと把握し、 運動療法の進め方やなぜ審理はが重要なのかを理解することが心疾患のリハビリには重要なのです。 心不全患者さんになぜ心臓リハビリテーションが必要なのか 安全で効果的な心臓リハビリテーションを提供できるように必要なことは何か こうした問題に対峙するためにはまず学ぶということが重要になります。 2025年に入って後期高齢者医療制度の問題が国会でも取り上げられているように 年々患者様が増えているといっても過言ではありません。 その中には心疾患の患者様も増えているのです。   隠れ心疾患に対するリスク管理も考えよう 患者様が増えてきているということは、心疾患の患者様もこれから増える可能性があります。 逆を言うと、いま心疾患の診断がおりていなくても、実は循環機能が低下しているという患者様がおり、 いざ詳細に検査してみると患者様の心機能が低下、心疾患を患っているという方もおられるのです。 こうした方に、リハビリを進めるのはかなり危険ですよね?...
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回復期で働くセラピストには呼吸機能評価技術が欠かせません

回復期で働いているときは脳血管疾患の患者様だけでなく、神経難病のような患者様に対してのリハビリを担当する機会は多いのではないでしょうか。  私自身も回復期で働いているときは、療養病棟で患者様の離床を促したりすることは多かったことを記憶しています。 こうした患者様は原疾患だけでなく、基礎疾患として様々な疾患を有していることが多く、特に内科系疾患の知識は欠かせませんでした。 そんななかでも呼吸機能をいかに評価すべきかという知識は特に欠かせません。 その理由について今日は考えてみたいと思います。   回復期リハで働くなら呼吸機能のチェック技能が必須な理由とは? 運動器疾患の方でも、心疾患や呼吸器疾患を既往にもつ方は多いと思います。 心疾患を合併している場合には、呼吸器にも影響を及ぼす可能性も高くなります。 脳卒中片麻痺で呼吸筋に影響をすることもあります。 嚥下機能にも影響することもあります。誤嚥をしてしまう方もいます。 何気なくリハビリをしている目の前にいる患者様の呼吸に本当に問題はないでしょうか?   説教的にリハビリを進めていきたいと考えている。 でもなかなかうまく進まないということは多いと思います。   患者様が疲れてしまってうまく進まない 息切れや易疲労性が問題になる こうした問題に対してリハビリを進めるためには呼吸機能の評価は必須です。 このような悩みを感じているのであればこちらのセミナーをチェックしてみてください。   回復期リハスタッフのための呼吸器系の病態把握とリスク管理 講師:堀越 一孝 先生湘南藤沢徳洲会病院 / 理学療法士3学会合同呼吸療法認定士 ※その他略歴はこちら    ...
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誤嚥性肺炎が原因でなかなかリハビリが進まないと悩むあなたへ

嚥下機能を評価するのは言語聴覚士の仕事 そう考えているセラピストは多いと思います。 しかしながら、回復期においても最近は食事現場や嚥下機能の姿勢チェックを 徹底的にやるように指導されているセラピストも多いと聞きます。   特に訪問現場で働くセラピストは、自分自身が評価することで医師や看護師と相談しながら食形態を相談するという場面も見られるようになってきました。 それはなぜか? 患者様の誤嚥性肺炎を防いでいかなければいけないからです。 誤嚥性肺炎は、口や喉からの食物や液体が誤って気管や肺に入ることで起こる重篤な合併症の一つです。 高齢者や特別な医療ニーズを持つ患者、特にリハビリテーションが必要な人々にとって、この問題は深刻です。 誤嚥性肺炎の予防には、言語聴覚士と同様に理学療法士も重要な役割を果たします。 嚥下機能の評価は口腔機能や喉だけではない 嚥下機能の評価として口腔機能やのどの評価が難しいと考えるセラピストは少なくありません。 しかし嚥下機能の評価は口腔機能や喉だけではありません。 あなたは風邪をひいて、ベッド横にペットボトルを置いて寝たことはありませんか? 寝ながら飲めたらどれだけ楽かなと思ったこともあると思います。 しかしながら寝たまま飲むとなると、仰向きで飲み込むことは難しいはず。 横になって飲むか起きて飲むか。   こうしたことで悩んだことがあると思います。 そうです。嚥下機能は姿勢もとても大切になるのです。 なぜ誤嚥性肺炎の予防に理学療法士も関わるべきなのか 誤嚥性肺炎は高齢者や神経筋障害、嚥下障害、リハビリが必要な患者にとって、致命的な合併症となり得ます。 誤嚥によって肺に異物が入ることで、感染症を引き起こし、呼吸不全を引き起こす可能性があります。これは生活の質の低下や入院期間の延長につながり、医療負担を増加させます。 理学療法士は主に運動機能の回復と向上に焦点を当てた専門家として知られていますが、我々の役割はそれだけに留まりません。誤嚥性肺炎予防においても理学療法士は重要な役割を果たします。 嚥下機能は口腔機能だけでなく、嚥下に関わる姿勢も誤嚥性肺炎のリスクを高めるといっても過言ではありません。   もしあなたが今、リハ室でこれを読んでいるならベッドで背臥位になって水を飲んでみてください。おそらく飲み込みにくいと思います。 こうした状況を病院だけでなく自宅や施設で評価することは理学療法士にも必要な技術です。  ...
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なぜパーキンソン症候群の知識をセラピストが学ぶべきなのか?

パーキンソン症候群を呈する患者様は年々増加しているという統計が出ています。 臨床の中でも神経難病の患者様は増えていると私自身も実感しており、 これからのセラピストにとって神経難病に対するリハビリの進め方を学ぶことは重要なことだと感じています。 整形外科疾患であってもパーキンソン症候群を呈している患者様は多く 患者様の変化をきちんと理解できるかどうかがこれからのセラピストには重要ではないでしょうか。 今日はその理由について考えてみたいと思います。   神経難病を呈する患者様はなぜ増えているのか?  昨今、神経難病に認定されている疾患は徐々に増えてきているといっても過言ではありません。特に 多系統萎縮症(MSA) 進行性核上性麻痺(PSP) 大脳皮質基底核変性症(CBS) レビー小体型認知症(DLB) こうした疾患は指定難病として知られており、臨床で働くあなたも目にしたことがあるのではないでしょうか?神経難病を呈する疾患は年々増加傾向にあるといっても過言ではありません。もちろんパーキンソン病は高齢者が世界的に増加傾向にあるため、同時にパーキンソン病も増加傾向にあり、パーキンソンパンデミックと呼ばれる問題に直面しています。 そのため、我々リハビリ職種はパーキンソン病やパーキンソン症状を呈する疾患をきちんと理解し、患者様の病態を学ぶことでリハビリを進めていくことが求められているのです。 神経難病は徐々に症状が進行するその病態を理解しよう 神経難病は段階的に進行するということは皆さんも常識として知っていることだと思います。例えば熱発、肺炎などのエピソードがあればそのタイミングで症状が進行するということはよくあることです。   特に在宅で生活していると、こうした症状の変化を家族が理解するということは難しいです。しかしながら我々セラピストがこうした体調や症状の変化にいち早く気づき、患者様に受診を進めるなどの情報提供をすることはとても重要だと感じています。   逆にこうした症状の進行に気づかず、そのまま放置した場合、転倒などの二次的問題点を併発してしまい骨折などによって入院しなければいけないということも考えられます。   我々セラピストは患者様の体調や症状の変化に敏感になるべきなのです。 こうした視点を持てるかどうかは、神経難病、パーキンソン症候群の特徴を知っているかどうかで全然変わるといっても過言ではありません。   こうした情報は定期的に勉強していく必要がありますね。  
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