神経難病を抱える患者様のリハビリで考えておくべきこととは?
近年の臨床現場では、神経難病を抱える患者様が確実に増えていると実感しています。
治療技術の進歩や平均寿命の延伸に伴い、さまざまな疾患を持ちながら長期的に生活していく方が増え、その中で神経難病を有する方へのリハビリテーションの重要性はかつてないほど高まっています。
特に、整形外科疾患が主訴で来られた方であっても、背景にパーキンソン症候群を呈しているケースは少なくありません。
例えば、腰痛や膝痛を訴えて来院された方が、実は動作のぎこちなさや転倒リスクの高さからパーキンソニズムが疑われることも珍しくなく、単純に痛みだけをみてアプローチしていては改善に結びつかない場面も多くあります。
だからこそ、これからのセラピストに求められるのは、目の前の症状に囚われず、患者様の全体像や変化を丁寧に捉えられる視点です。
神経難病特有の変化を理解し、その進行度や生活背景を踏まえて適切なリハビリを提供できるかどうかが、患者様の生活の質を大きく左右します。
今回は、なぜ神経難病を理解することが今後のセラピストにとって重要なのか、その理由を改めて考えてみたいと思います。
神経難病を呈する患者様はなぜ増えているのか?
昨今、神経難病に認定されている疾患は徐々に増えてきているといっても過言ではありません。
特に
- 多系統萎縮症(MSA)
- 進行性核上性麻痺(PSP)
- 大脳皮質基底核変性症(CBS)
- レビー小体型認知症(DLB)
こうした疾患は指定難病として知られており、臨床で働くあなたも目にしたことがあるのではないでしょうか?
神経難病を呈する疾患は年々増加傾向にあるといっても過言ではありません。
もちろんパーキンソン病は高齢者が世界的に増加傾向にあるため、同時にパーキンソン病も増加傾向にあり、パーキンソンパンデミックと呼ばれる問題に直面しています。
そのため、我々リハビリ職種はパーキンソン病やパーキンソン症状を呈する疾患をきちんと理解し、患者様の病態を学ぶことでリハビリを進めていくことが求められているのです。
神経難病は徐々に症状が進行するその病態を理解しよう
神経難病は段階的に進行するということは皆さんも常識として知っていることだと思います。例えば熱発、肺炎などのエピソードがあればそのタイミングで症状が進行するということはよくあることです。
特に在宅で生活していると、こうした症状の変化を家族が理解するということは難しいです。しかしながら我々セラピストがこうした体調や症状の変化にいち早く気づき、患者様に受診を進めるなどの情報提供をすることはとても重要だと感じています。
逆にこうした症状の進行に気づかず、そのまま放置した場合、転倒などの二次的問題点を併発してしまい骨折などによって入院しなければいけないということも考えられます。
我々セラピストは患者様の体調や症状の変化に敏感になるべきなのです。
こうした視点を持てるかどうかは、神経難病、パーキンソン症候群の特徴を知っているかどうかで全然変わるといっても過言ではありません。
こうした情報は定期的に勉強していく必要がありますね。
神経難病に対するリハビリテーション|ALS患者様の評価とアプローチ
講師:寄本 恵輔 先生