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高齢がん患者様へのリハビリで理学療法士や作業療法士が考えておくべきこととは?

高齢がん患者様へのリハビリで理学療法士や作業療法士が考えておくべきこととは?

近年、医療技術の進歩により高齢者でもがん治療が可能となりました。 しかし、がん治療による副作用や身体への負担は避けられません。 これにより、患者様の身体機能や生活の質に影響が出ることがあり、リハビリテーションのニーズが高まっています。 特に在宅においてもがん患者様であっても比較的日常生活を営める患者様が増え、私自身も何名も担当させていただくことがありました。 「最後の時間を自宅で安全に過ごしたい」と感じる患者様が増えている現状において、高齢がん患者様へのリハビリのニーズが増えているのです。 今日はこの内容についてお話してみたいと思います。   高齢がん患者様へのリハビリの重要性について考えてみましょう 健康寿命の延伸が進んでおり、高齢者もより長い期間を健康な状態で過ごすことが求められています。 がんの治療を受けた後も、患者様が可能な限り自立した生活を送るためには、リハビリテーションが重要であることは皆様もご存じだと思います。 その場合、ただ普通に運動を継続するだけではがん患者様へのリハビリは対応できるとはいいがたいでしょう。 がん治療は単なる主要の除去だけではなく、患者様の総合的な健康と生活の質を考えたアプローチが求められています。 食事内容の検討、薬の副作用、運動量の内容の検討及び負荷量の検討など専門的な知識が必要になります。   また、患者様によっては、社会参加の維持を希望される方も少なくありません。 リハビリテーションを通じて、患者様の身体機能や運動能力を向上させ、趣味や日常生活を楽しむためのサポートを提供することが重要です。   そのためにはあなた自身ががん患者様に対する知識を深め、 安全安心なリハビリテーションを提供していく必要があります。   こうした内容について興味があるのであれば、こちらのセミナーがおすすめです。 高齢がん患者に対する予防的リハビリテーション   井上 順一朗 先生 神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター  理学療法士 ※その他略歴はこちら...
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高齢者の嚥下機能低下を予防する重要性

高齢者の嚥下機能低下を予防する重要性

高齢者の健康維持において、嚥下機能の低下は避けて通れない重要なテーマです。 嚥下機能は、食べ物や液体を飲み込むための複雑な動作であり、 正常な嚥下機能は健康的な食事摂取と栄養吸収の鍵を担います。 しかし、高齢者においては嚥下機能が低下することがあり、これに伴うリスクが健康や生活に及ぼす影響は深刻です。 その嚥下機能を評価するのは言語聴覚士だけではありません。我々理学療法士や作業療法士も同様に関わっていかなければいけません。 その理由について今日は解説します。   理学療法士や作業療法士が嚥下機能評価にかかわるべき理由とは? 高齢者の嚥下機能低下は、さまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。 まず、嚥下困難や誤嚥が起こることで、肺炎や呼吸器感染症のリスクが増加します。 これは、高齢者の免疫機能が低下しているため、重篤な合併症を引き起こす可能性が高いです。 さらに、嚥下機能低下は栄養状態にも影響を及ぼします。 食事の嚥下が難しくなると、栄養摂取量が減少し、栄養不良や体重減少のリスクが高まります。 これにより体力の低下や免疫力の低下が進み、健康問題が悪化する可能性があります。 こうした問題を未然に防ぐために、高齢者の嚥下機能低下を予防する取り組みが重要ですが、言語聴覚士だけでは手が足りていないのが現状です。 我々理学療法士や作業療法士ができる予防策としては、以下の点に注意を払うことが大切です。早期の評価とスクリーニング:高齢者の嚥下機能は個人差があり、自覚症状が軽微なため見逃されがちです。 しかし、早期の評価やスクリーニングを行い、嚥下機能の変化を把握することが重要です。スクリーニング方法等は言語聴覚士でなくてもできる内容はあります。   リハビリテーションの実施:嚥下機能低下に対するリハビリテーションは、筋力トレーニングや口腔筋のエクササイズなどを含みます。 これにより口腔・咽頭の筋肉を強化し、嚥下機能の改善を図ることができます。 その方法は言語聴覚士との情報共有によって可能になるものもありますので是非話し合いながら進めるといいでしょう。栄養の最適化:栄養バランスの良い食事を摂ることも重要です。 特にたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取に注意し、栄養状態を維持することが大切です。 そして我々リハビリ職種はこうした栄養状態をきちんと評価できる技術が求められています。   高齢者の嚥下機能低下を予防することは、健康寿命の延伸や生活の質の向上に繋がる重要な取り組みです。 予防的なアプローチを通じて、高齢者が食事を楽しむことができ、健康で活力ある日々を過ごすことができるようサポートしていきましょう。   もしこうしたことに興味があるのであればこちらのセミナーをおすすめします。  
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学んだ知識は誰かに教えることでさらに学習効率アップするって本当?

学んだ知識は誰かに教えることでさらに学習効率アップするって本当?

セミナーで学んだ知識を自分のものにしたいと感じているセラピストは多いと思います。 でもセミナーを受けてもなかなか身につかないなと感じる方も少なくないのではないでしょうか?   実はセミナーを受けた後に、あることをすると学習効率を高めることに繋がるのです。その方法とはいったい何でしょうか? 今日はこの話をしてみたいと思います。   学習効率を高めるためには誰かに教えることが一番って知ってた? 学習効率を高めるためには、ただ講義を聞いただけでは身につきにくいことは今までの人生の中で嫌というほど経験してこられたと思います。 ではその学んだ知識をどのようにすれば、自分の身になるようにできるのか? それは誰かに教えることが一番だということを知っていますか?   ラーニングピラミッドという考え方があります。 ラーニングピラミッドとは、教育分野において情報の保持と学習の効果を示すためのモデルです。 このピラミッドは、具体的な学習方法によって情報をどれだけ長期間記憶に保持できるかを示しており、異なる学習スタイルの相対的な有効性を示唆しています。このピラミッドは、アメリカの教育家であるエドガー・デールによって提唱されました。 彼は、人々が情報を受ける際の異なるアプローチに基づいて、学習の効果が異なることに気付きました。ラーニングピラミッドは、以下のような階層から成り立っています。   講義を受ける:ピラミッドの底辺に位置し、講義は情報を聞くだけの方法です。しかし、情報の保持率は低く、長期間記憶に残りにくいとされています。読書をする:文字情報を読むことで学習する方法です。講義と同様に保持率が低いとされますが、情報の復習やアウトライン作成などの工夫によって効果を高めることができます。視覚的な表現をする:図やチャートなどの視覚的な手段を用いて情報を理解する方法です。これにより、情報の保持率が上昇するとされています。デモンストレーションをする:実際に動作するものを見たり操作したりすることによって学習する方法です。保持率が高く、具体的な体験を通じて理解が深まります。討論する:グループで情報を議論し合うことで学習する方法です。他の人の視点を聞くことで深い理解が得られる場合があります。実践する:自分で実際に行うことによって学習する方法です。実際の経験を通じて情報が定着し、保持率が最も高くなります。 ラーニングピラミッドは、学習効果を最大化するためには、単に情報を受けるだけでなく、視覚的な表現や実践的な経験を通じて学習を深化させる必要があることを示しています。 特に対ヒトに対して討論したり教えたりすることでさらに学習効率が高まりますので、ぜひ試してみてくださいね。
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セミナーを受けたならアクティブラーニングを積極的に行おう

セミナーを受けたならアクティブラーニングを積極的に行おう

セミナーに参加してもなかなか記憶に定着しないという方はおられませんか? 実は勉強は繰り返し行うことこそ記憶に定着しやすいということを知っていますか? 記憶に定着しやすい情報というものは自分が興味を持っていることこそ、記憶に定着しやすいため、あなたがセミナーを受けた時点で、こうした情報をインプットしやすい環境は整っているといっても過言ではありません。   では一度受けたセミナーの情報をどのようにすればより自分の記憶にインプットすることができるのでしょうか? 今日はこうした記憶について考えてみたいと思います。   記憶に定着させるためにはアクティブラーニングが重要 あなたが受講したセミナーの情報を記憶に定着させるためにはアクティブラーニングが重要だと私は考えます。   アクティブラーニングは、受動的な情報受け入れではなく、積極的な参加と実践を重視する学習手法です。 学習者が自分自身で考え、議論し、創造的な方法で問題に取り組むことが重要です。 これにより、情報がより深く理解され、長期的な記憶と知識の定着が促進されます。 グループワークやチームプロジェクトなど、他の学習者と協力して学ぶ機会も提供されます。 アクティブラーニングは、現実世界でのスキルと知識の習得をサポートします。 問題解決能力、批判的思考、コミュニケーションスキルなど、職業的に重要な能力を発展させるのに役立ちます。 従来の講義スタイルとは異なり、学習者は能動的に学び、自分のペースで成長できる環境を提供する点が特徴です。要するに、アクティブラーニングは知識の消費だけでなく、積極的な参加を通じて深い学びを追求するアプローチであり、21世紀の学習環境において重要な役割を果たしています。   もしあなたがセミナーを受け、より自分のものにしたいと感じているのであれば 繰り返し臨床の中で使用し、セミナー資料を繰り返し読み返すことで、よりよく自分の中に落とし込むことが可能になるのではないでしょうか?   ぜひ試してみてくださいね。    
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肩関節治療をするうえでなぜ手首を評価しなければいけないのか?

肩関節治療をするうえでなぜ手首を評価しなければいけないのか?

医師からリハビリのことについて学べる機会はほとんどないといっても過言ではありません。 しかし医師からリハビリについて学べる機会があるとしたらどうですか?興味ありませんか?   しかも肩関節の痛みを呈する問題は、手首を評価しなければいけない、 と聞くと興味ありませんか? 今日は医師の萩原先生のご紹介をしたいと思います。   肩関節の痛みや首の問題を手から見るべきと医師は提唱しています 厚労省調査では、日本国民の有訴者率の最上位は、男女ともに肩こり・腰痛です。 これは逆に、現在の整形外科治療では、肩こりや腰痛を治せていないとも解釈できます。 肩や首の問題を抱えている患者様に対して我々はマッサージや温熱療法を処方することはとても多いと思います。 しかし翌週にはまた再発しているという状況に対してあなたはなんと解説していますか? 仕事疲れですね 運動頑張っているんですね 肩こりはつらいですよね こうした発言をしていたりしませんか?   実はあなた自身が問題点を見落としているという可能性もあるのです。 肩こりや肩関節痛を考えるうえで避けては通れない評価個所として 手首があるのです。その理由をあなたは説明できますか?   もしわからないと感じているのであれば、こちらのセミナーをチェックしてみてくださいね。 【医師が教える】肩関節の痛みの原因が手根管症候群にある可能性とそのメカニズムについて   講師:萩原 祐介 先生 東邦鎌谷病院  整形外科・手外科・末梢神経外科医 ※その他略歴はこちら...
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患者様中心のリハビリができているかどうかを評価する方法とは?

患者様中心のリハビリができているかどうかを評価する方法とは?

患者様に対してリハビリテーションを提供している我々としては 患者様中心のリハビリテーションをきちんと提供できているかどうかは気になることだと思います。 それを客観的に評価できる方法をあなたは知っていますか? 患者様のためにと考えて実施していたことが実はセラピストの考えを押し付けていただけだったということもあります。 それを避けるためにも、カナダ作業遂行測定という評価法を学んでみませんか? 今日はこうしたお話をしたいと思います。   患者様中心のリハビリができているかどうかを評価する方法とは? カナダ作業遂行測定という言葉を知っていますか? カナダ作業遂行測定(Canadian occupational performance measure;COPM)は、 生活機能または日常生活スキルのなかで、 本人もしくは家族が主観的に重要と位置付ける作業課題を選択したうえで、 その課題に対する本人もしくは家族の遂行度と満足度をみる評価尺度です。   そのため我々リハビリ提供側と患者様の方向性がきちんとあっているかどうかを 評価することのできる評価尺度です。   実はこうした評価方法は学生時代には学ぶことがなかったと感じている方もおられると思います。少なくとも私は学んだことはないと思いますので、 こうした情報は皆様にぜひご紹介したいと感じております。   もし興味があるならこちらのセミナーをチェックしてみてください   セラピストに必要な患者様中心のリハビリテーションとは?|カナダ作業遂行測定(COPM)を学ぶ   講師:吉川 ひろみ 先生...
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歩行の安定性を確保するために必要な姿勢制御機能とは?

歩行の安定性を確保するために必要な姿勢制御機能とは?

ヒトは歩く際に危険を事前に予測して、無意識の中で身体の緊張を調整しているということをご存じですか? 私たちの身体は無意識の中で資格からの情報を統合し、過去の経験の中から自分の身体を環境に適応させるという行動をとります。 しかしながら病気の影響で入院してしまい、しばらく重力の影響から離れる患者様に対してはこうしたところに着目したリハビリの提供が必要不可欠です。 今日はそうした内容について解説します。   歩行の安定性を確保するために必要な姿勢制御機能とは? 前述したように、人は事前に環境に適応しやすいように筋緊張を調整しています。 これを予測的姿勢制御(APA)と言います。 予測的姿勢制御(anticipatory postural adjustments:以下APAs)とは、意図した運動の活動開始に先行した筋・身体局所の活動で、フィードフォワード性の姿勢調節であり、姿勢動揺を緩衝させるものである。   例えば前方のコップを持ち上げようとする際に、腕を持ち上げる前に体幹の筋収縮がきちんと入る必要があります。中枢部の筋活動がうまく働かなければ、末梢部の筋収縮は働きづらい環境になってしまいます。   そのため事前に働くべき筋収縮を我々がきちんと理解しておく必要があります。 でないとAPAsが働いていないからといって、こちらがうまく収縮を促していくことができないからです。   予測的姿勢制御ができるかどうかは歩行動作における筋収縮には欠かせない機能です。もしあなたが歩行動作の治療に携わっていくのであれば、こうした知識の習得が必要になります。   興味があるならこちらのセミナーをチェックしてみてください。 歩行における予測的姿勢制御とその治療技術|一括申込 講師:大沼 亮 先生  目白大学 保健医療学部 理学療法学科 助教   ※その他略歴はこちら     本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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セラピストは研究者であれという理由について解説します

セラピストは研究者であれという理由について解説します

科学的根拠に基づいたリハビリEvidence Based Practice(以下EBP)を提供するために、あなたはどのような工夫をしていますか? 我々がリハビリテーションの分野におけるEBPを展開するためには、エビデンスの構築のための臨床研究の積み重ねが重要です。 そのためにあなたは日々論文を読み漁り、様々な教科書から最適な治療法を探しながら患者様のリハビリに取り組んでいると思います。 患者様にリハビリを提供し、その効果を検証し、再構築していくという過程を取ることこそが、EBPを提供することに繋がります。   このときのデータが、研究に繋がっているとあなたは理解していますか? 今日はセラピストはすべからく研究者であるということについて解説してみたいと思います。   セラピストは研究者であれという理由について解説します 研究と聞くと、難しそう、自分には無理だと感じる方もおられるでしょう。 しかしちょっと待ってください。 我々が行っている思考過程は、それ自体が研究者の考え方をしているということをまず理解してほしいと思います。 なぜなら、問題点を仮設し、その問題点に対して治療で検証し、その問題点は本当に正しかったのかを再構築していくという考え方は研究にとって欠かせない考え方なのです。   しかし、臨床研究という言葉を聞くと、難しそうという印象を受けてしまうものです。   実は、臨床での思考過程において研究的な視点は非常に重要なのです。極端に言えば、臨床研究はしていなくても、その視点や考え方は理解しておくことが質の高いセラピストの条件とも言えると考えます。 今回、臨床研究の初学者のために4日に渡って合計6時間のセミナーを開催することになりました。 とにかく研究は苦手でやりたくない、けど勉強しないといけない 臨床研究に興味はあるけど周りに相談できる先輩もいない 臨床研究を始めてみたけど、やり方があってるのか不安だ   このような方は当セミナーを受講することで悩みを解決し臨床研究に楽しく取り組むこと ができるようになるでしょう。   興味がある方はこちらのセミナーをチェックしてみてください。   医療従事者のための臨床研究入門|一括申込...
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認知症患者様やそのご家族様に我々セラピストができることは何か?

認知症患者様やそのご家族様に我々セラピストができることは何か?

認知症患者様のリハビリを進めていくうえであなたが注意していることは何ですか? 認知症があるから何を言っても意味がない? 認知症があるから危機管理はできない? もしこう感じているのであれば、ぜひ今日の記事をチェックしてほしいと思います。 認知症があっても、環境を整え、いかに尊厳を尊重しながら地域の中でチームで生活する方法を考えることこそ、リハビリテーションと言えると思います。   今日はそういうお話をしたいと思います。   認知症患者様を地域で支えていくために私達セラピストがすべきことは?   認知症の患者様や認知症患者様のご家族の視点に注意して環境調整を考えたことはありますか? 認知症患者様がどのような気持ちで生活しているのか、 どのようにすれば徘徊や転倒を予防できるのか、 若年性認知症に過多への支援や社会参加支援をどのように進めていくべきか   こうしたことを考えながら、リハビリテーションとしてチームで支えていくことを考えることがまず重要になります。 地域には認知症患者様や認知症患者様のご家族様が集まる認知症カフェや家族教室など、様々な場所があり、家族の負担を減らすことがいかに重要なのかを、2019年に策定された認知症施策推進大網では説明しています。   こうした認知症患者様に対して、どのような知識を持つべきなのか、 どのような支援方法があるのかを知りたい方はこちらのセミナーをおすすめします。   理学療法士・作業療法士のための認知症の人と家族に対する地域支援 講師:上城 憲司 先生 宝塚医療大学 教授 認知症専門作業療法士 ※その他略歴はこちら     ...
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運動学的な視点から治療を組み立てていくのが苦手なあなたへ

運動学的な視点から治療を組み立てていくのが苦手なあなたへ

寝たきりの患者様が離床をしていく上で、抗重力伸展活動を行うために必要な筋活動がきちんとできているかどうかを評価することはとても重要な評価技術です。   こうした評価をあなたはどのように行っていますか? 筋出力の評価はMMTやGMTといった評価バッテリーで評価することは可能ですが、その評価を毎回時間を取って行うという時間もなかなかないのも事実です。 ではどのようにすれば、評価ができるようになるのか、について今日の記事ではご紹介してみたいと思います。 抗重力伸展活動は基本動作のつながりから評価しよう 例えば、歩行動作における抗重力伸展活動が不足している場合、歩行動作でばかり評価と治療を進めてもなかなか進まないという経験をしたことはありませんか? こうした場合には、基本動作における抗重力伸展活動はどの場所で出現するのかを考えていく必要があります。   例えば寝返りや腹臥位において、頭部を持ち上げたり上肢を持ち上げたりする動作は、座位や立位において、頭頚部や体幹を進展させる運動に繋がります。   こうした抗重力伸展活動は歩行動作だけでなく、他の基本動作の中にも含まれており、腹臥位や側臥位で頭頚部の伸展ができていない患者様に、座位や立位で体幹の伸展を促しても、なかなかうまくリハビリは進みません。   そのため、わたしはより安定している支持基底面の大きい場所でのリハビリを進めることをおすすめしています。   これは基本動作のつながりを考えると自然と出てくる考え方になります。 この考え方は運動学に基づいた考え方であり、運動学に基づいた考え方のことをキネシオロジーと呼びます。   もしこうした内容に興味があるのであれば こちらのセミナーをおすすめします。   脳血管疾患の姿勢制御を考える|基本動作の獲得に必要なキネシオロジー   講師:弓岡光徳先生 大阪人間科学大学 理学療法学科 教授 / 理学療法士    ※その他略歴はこちら   本日も最後までお読みいただきありがとうございました。  ...
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姿勢制御について考えるうえで目の動きは評価できていますか?

姿勢制御について考えるうえで目の動きは評価できていますか?

高齢者の転倒リスクだけでなく、リハビリに従事するセラピストにとって欠かせない 「姿勢制御に対するアプローチ技術」 こうしたリハビリ技術はどのように勉強していますか?   姿勢制御と検索すると様々な情報がウェブサイト上で手に入れることができますが、視覚情報から姿勢制御を考える考え方はなかなか得られるものではありません。 今回はこうした情報を統合するために必要なことについて解説します。   姿勢制御を考えるうえで視覚情報に対してどのようにアプローチしていくべきか? 視覚情報と一言でいうと、どんなことと思われるかもしれません。 しかし、我々は眼球運動やピントの調整など、目は様々な機能を有しているにもかかわらず、こうした評価方法にあまりフォーカスが当たるということはないように思います。   私自身はパーキンソン病の患者様のリハビリや寝たきり患者様のリハビリにおいて、眼球運動のトレーニングはとても重要になると感じています。 それは目を動かして、対象物をきちんととらえることができるか、対象物にしっかり注意を向けることができるかによって、身体の動きが全然変わるということを実感しているからです。   スポーツ選手においては動体視力という観点は、よく注目される内容ではありますが、それは高齢者やリハビリに従事するセラピストにとってもとても重要な内容だと思われます。   こうしたところに着目してリハビリを進めることで、より安定した姿勢制御を獲得できるのではないでしょうか。   もしこうした内容に興味があるのであれば、こちらのセミナーをおすすめします。 整形外科疾患のバランス障害の考え方|感覚の視点から姿勢を評価分析する 講師:今村 泰丈 先生 Studio-Roots-MORIOKA代表 / 作業療法士  ※その他略歴はこちら     本日も最後までお読みいただきありがとうございました。...
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心電図に苦手意識を持っていませんか?

心電図に苦手意識を持っていませんか?

若手のうちにはどうしても徒手技術や新しい知識に走ってしまうということは少なくありません。 そのため、こうした心電図や循環器系の知識は後回しにされがちじゃないかなと感じているのは私だけでしょうか。   しかし、循環器系の知識や呼吸器系の知識は、なにも心疾患の患者様や呼吸器疾患の患者様だけじゃなく、すべての患者様に適応できる知識です。 今日はその理由について解説してみたいと思います。   心電図を理解することのメリットとは? 心電図を理解することができれば、心臓がどのような問題を抱えているかを理解できますし、どの程度の負荷量であればかけても問題ないかどうかが理解できます。   例えば、高齢の整形外科疾患の患者様のリハビリを担当することになったとしましょう。 高齢であればあるほど、様々な問題を抱えて生きてきています。 例えば糖尿病や心不全、腎不全など、身体のどこかに何かしらの問題を抱えて生きています。   その状態で骨折等の問題を抱えてしまうのですから、 どうしても運動負荷がかけられないという問題を抱えてしまいます。   そんな時に循環器系の知識を勉強していれば、どの程度の負荷量をかけることができるのかを理解することができます。   ただ、循環器系の知識を勉強するだけでは、面白くないなと思われる方は、 ぜひ心電図を勉強してみてはいかがでしょうか。   心電図を理解するということは、心臓の電気信号や、心臓の動きを理解することに繋がります。 また、どのような病態が起こっているのかを視覚的に理解することができますので、心疾患の知識を深めたいと思っているのであれば ぜひ心電図の勉強を始めることをおすすめします。   もし興味があるならこちらのセミナーをチェックしてみてください。 【ここがポイント】若手セラピストのための心電図の基礎知識 | 不整脈の診かたとその対処法  ...
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レントゲン所見の見かたを教えてもらえない場合の勉強法とは?

レントゲン所見の見かたを教えてもらえない場合の勉強法とは?

整形外科領域で働いているセラピストなら、レントゲン所見を見る機会は多いと思います。 見る機会は多いかもしれませんが、実際に自分自身でどこにどのように筋が付着して、 どの部位に骨折船が認められているのか、回復過程はどのような進捗なのかを 理解しているセラピストはどれくらいいるでしょうか?   整形外科領域で働いているセラピストにとっては レントゲン所見のチェックは、カルテのチェックと同じくらい重要な 情報収集媒体であることは周知の事実だと思います。   整形外科領域で働いているセラピストだけでなく 回復期や訪問現場のセラピストにとっても同様です。 しかし回復期や訪問現場ではなかなかそうしたレントゲン所見を教えてくれる 医師がいなかったり上司がいなかったりしますよね?   ではどうするか?について今日は解説してみたいと思います。   レントゲン所見を教えてくれる上司や医師がいない場合の対処法 レントゲン所見は急性期現場であれば、医師が解説してくれる場合もあり 比較的学ぶ機会は多いと思います。   しかし、回復期や訪問現場ではなかなか教えてもらえる機会がないから もう別に見なくていいかなとあきらめていませんか?   こうした技術は特殊であるからこそ、なかなか独学でできないなとあきらめることは多いです。私自身も回復期で働いていて、医師になかなか教えてもらえないとあきらめていたこともありました。   しかし自分自身でできることは多いのです。 レントゲン所見は回復期であれば必ずどこかに保存されていますし 訪問現場でも情報を取ろうと思えば多職種連携で収集することも可能です。   こうした情報を得たいとまずは思うことが重要です。...
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近年増加傾向のパーキンソン病に対する知識を深めませんか?

近年増加傾向のパーキンソン病に対する知識を深めませんか?

近年パーキンソン病患者様は人口の高齢化に伴い増加傾向にあるというのをご存じでしょうか? 難病情報センターではパーキンソン病の知識について一般人でもわかりやすく解説してくださっていますが、こうした情報サイトも増えており、近年パーキンソン症状に悩む患者様が増えているのかなと肌感覚で感じるものです。 我々リハビリ職種もパーキンソン病やパーキンソン症候群に対する知識の補充は必須技能になりつつあります。今日はパーキンソン病に対するリハビリの知識について考えてみたいと思います。   パーキンソン症候群を呈する患者様のリハビリはどのように進めるべきか? まずパーキンソン病という疾患についておさらいしておきましょう。 パーキンソン病は、神経変性疾患の一つで、中枢神経系に影響を及ぼす進行性の疾患です。 主に運動に関連する神経細胞(ドパミン作動性神経)が損傷し、脳の特定の領域である黒質のドパミン産生が低下することによって引き起こされます。 基本的な症状としては、振戦、固縮、無動、動作緩慢、姿勢反射障害仮面様顔貌が挙げられます。 しかし私が最も着目すべきはパーキンソン病の非運動性症状だと感じています。 それは、 うつ病 睡眠障害 便秘 嗅覚床上 神経因性膀胱 認知機能障害 といった症状が、日常生活の中における非活動を増長し、廃用症候群が進行しパーキンソン症状を増長すると感じています。 我々リハビリ職種はこうした非運動性症状を理解し、どのようにリハビリを進めていくか、どのように日常生活を安全に過ごすようにセッティングするかが求められています。 そして患者様が元気な時にどのように活動量を確保し、廃用を防ぐかを考えることが我々リハビリ職種の重要な技術であるといっても過言ではありません。   もしこうした知識に興味があればこちらのセミナーをおすすめします。 パーキンソン病患者様の症状進行予防に必要な評価と運動療法 講師:寄本 恵輔 先生   国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター / 理学療法士   ※その他略歴はこちら  
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痛み治療に必要なゲートコントロール理論に苦手意識を持っているあなたへ

痛み治療に必要なゲートコントロール理論に苦手意識を持っているあなたへ

患者様の悩みの多くは、患部の痛みではないでしょうか? 痛みは身体の危険信号です。生命維持における危険信号として現れており その痛みの原因を適切に理解し、対処することこそ我々セラピストの使命といっても過言ではありません。   ではその痛みのメカニズムをあなたはきちんと理解していますか? その痛みをどのように解消していけばいいかを理解していますか? もし苦手意識を持っているのであれば、ぜひ今日の記事をチェックしてみてください。   痛みを理解するためにはまずゲートコントロール理論について学ぼう ゲートコントロール理論は、1965年にRonald MelzackとPatrick Wallによって提唱された 痛みのメカニズムを説明する理論です。 この理論は、痛みを単純な生理的な神経信号の応答だけではなく、 複雑な脳内の情報処理プロセスによってもたらされるという考えを示しています。 この理論の中心にあるのは「痛みの閉塞」を表す「ゲート」の概念です。 私たちの身体には、痛覚を伝達する小さな神経線維(C線維やAδ線維)が存在します。 これらの線維は、外部からの刺激(例:怪我や炎症)により活性化され、脳に痛みの信号を伝えます。 しかし、痛みを伝える線維だけでなく、脳内には「痛みの閉塞」をするような神経回路も存在します。 これを「ゲート」と呼びます。 ゲートは、感覚信号を脳に伝える脊髄の神経回路に存在し、痛みの伝達を制御する役割を果たします。   このゲートは、他の感覚情報や精神的な要因(注意、感情、ストレスなど)によっても制御されます。 例えば、マッサージや温熱療法などの刺激は、 ゲートを閉じることで痛みを軽減させる効果があります。 また、痛みに集中しているときよりも、他のことに注意を向けると痛みを感じにくくなることもあります。   ゲートコントロール理論の理解は、痛みの治療において重要です。 理学療法士は、患者の痛みを適切に評価し、運動療法や物理療法を通じてゲートをコントロールするアプローチを取ることで、痛みの緩和を進めていかなければいけません。  ...
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呼吸機能の知識はリハビリを行う上で基礎となる理由とは?

呼吸機能の知識はリハビリを行う上で基礎となる理由とは?

患者様のリハビリを担当するうえで、様々な知識や技術を習得して臨んでいると思います。 そんな知識の中で、私はすべての患者様に共通する知識があると感じています。 それは「呼吸・循環機能の知識」です。 呼吸リハの知識は別に呼吸機能が低下している人に対してのリハビリを担当するときに必要なわけではありません。生きとし生ける生命すべてにおいて、呼吸という知識が必要になるのです。   今日はその理由について解説します。 呼吸機能がすべての患者様に必要な理由とは? 呼吸は生命維持に欠かせない機能であり、 酸素を取り入れ二酸化炭素を排出することによって、細胞に必要なエネルギーを生み出します。 呼吸が正常に機能しない場合、体全体の機能に支障をきたす可能性があります。 特にこれから2024年問題に突入する現代社会において、 呼吸機能が低下している患者様を担当する機会は増えるといっても過言ではありません。   なぜなら高度経済成長期に、たばこの普及が増え その利用者として知られている団塊の世代の方々が65歳を超え 基礎疾患として呼吸器の障害を呈しているという方々が増加することが考えられるからです。 他にも基礎疾患以外として、廃用症候群として呼吸機能が脆弱化している患者様が増えることも同様に考えられます。   また、呼吸は姿勢との密接な関係があります。 姿勢の乱れは呼吸の制限を引き起こし、逆に呼吸の問題は姿勢にも悪影響を及ぼすことが知られています。 一番わかりやすいところで行くと、車いす上での姿勢と呼吸、嚥下機能の問題ではないでしょうか? 骨盤が後傾し、仙骨座りで座っている状態で、水分を飲むとなかなか飲みにくいということを経験します。 それは健常な私達においても同様ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。   こうした症状は姿勢と呼吸の密接な関係から考えられます。 そのため呼吸の知識は呼吸器疾患以外でも必要になりますので是非必ず勉強してみてくださいね。   もし呼吸機能の知識に興味があるのであれば ぜひこちらの勉強会をおすすめします。  ...
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脳血管疾患の失行症状を理解してリハビリを円滑に進めるためには?

脳血管疾患の失行症状を理解してリハビリを円滑に進めるためには?

脳血管疾患のリハビリをするうえで、麻痺側上下肢の動きをいかに誘発していくかはとても重要になります。 しかしながら、麻痺に対するアプローチも重要ですが、それ以上に日常生活に影響を及ぼす症状があります。 それは高次脳機能障害です。 特に高次脳機能障害における失行は日常生活において、かなりの確率で影響してきます。 今日は失行について考えてみたいと思います。   脳血管疾患のリハビリで覚えておきたい失行とは? 失行とは、物事のパターンや順序を覚える必要がある作業を行う能力が失われる障害として知られています。   例えば服を着る、車いすからベッドに乗り移るなど 生活において手順が必要な行為がうまくいかないという症状を呈しリハビリがうまく進まないという状態が起こります。   特に失行は様々なサブタイプが存在しており、患者様によって症状が一様ではないことが解釈を複雑にしています。   そのため我々リハビリ職は失行についての理解を深め、どのようにリハビリを進めていくかをしっかり学ぶ必要があるのです。   我々であれば特に意識をしなくてもできる行動が、うまくできなくなるという状態は、患者様にとっても混乱を招きかねない状態だと思います。   失行という症状を理解し、患者様に状態を説明し、一つ一つの手順を確認しながらリハビリを進める方法を学んでみませんか?   もしこうしたことを基礎から学びたいと感じているのであればこちらのセミナーがおすすめになります。   脳血管疾患における高次脳機能の理解|失行を呈する疾患のリハビリテーション 講師:佐々木 克尚 先生 四国医療専門学校 理学療法学科 専任教員 ※その他略歴はこちら   ぜひチェックしてみてくださいね。...
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緩和ケアにおける理学療法士・作業療法士の役割とは?

緩和ケアにおける理学療法士・作業療法士の役割とは?

いつもエポックセミナーをお読みいただきありがとうございます。 緩和ケア病棟でリハビリに従事しているセラピストは多いとは言えませんが、時に緩和ケアが必要な患者様に対応することもあると思います。 そんな時にあなたができることは何でしょうか? 今日はそれを考えてみたいと思います   緩和ケア病棟における理学療法士・作業療法士の役割を考えよう   緩和ケア病棟は、重篤な疾患を持つ患者や末期患者に対する心身の苦痛を軽減し、 生活の質を向上させることを目的とした特別な医療施設です。 このような病棟において、リハビリテーションの役割は重要であり、患者の心身の状態を緩和し、最善の生活を送るサポートを提供します。   とはいえ、状態が悪化して患者様のモチベーションが低く、やりたくないといわれることも度々起こります。 そんな時に我々にできることは何でしょうか?   もちろん痛みの緩和や機能維持は重要なことです。 しかしながらもっと大事なのはメンタル面のサポートを行うことです。 いかに患者様に寄り添って、患者様の支えになれるか動画が重要になります。   そのためには技術面や痛みに対する知識は重要だと思いませんか?   そんな時におすすめするのはこちらのセミナーです。   緩和ケアにおけるがん患者の身体症状に対するリハビリテーションアプローチ 井上 順一朗 先生 神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター  理学療法士  ...
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