触診技術の習得のためには体表解剖を理解しよう
患者様のリハビリにおいて、痛みの評価や筋緊張の評価技術は必須技能です。 そのためにはまず、どこにどのような筋があるのかをきちんと触り分けることが必要です。 先日患者様のリハビリにおいて、なかなか痛みの範囲特定ができないという後輩の相談を受けました。 脊柱起立筋も一言で言ってしまえば簡単ですが、実に多くの筋が折り重なって存在しています。 こうした筋は当たり前のことかもしれませんが、私たちは筋肉を直接見ることはできません。 筋・骨・神経・靭帯などの位置関係を正確に把握していなければ、 適切な触診や治療介入ができません。 そのためには何を覚えておくべきなのかを今日は解説します。 触診技術の習得には体表解剖をまず理解しよう 触診技術を高めるためには体表解剖をまず理解することが重要です。 体表解剖とは、身体の表面から筋の走行や筋と筋の間を視覚的に理解することです。 例えば前腕で言うと腕橈骨筋がどこからどこに走っているかを マジックで縁取りしてみてください。 きちんと端から端まで縁取りはできますか? こうした体表解剖を全身でできるようにしなければ どこを触ってどのように押すべきなのかがきちんとわかりません。 こうした技術を徹底的に学ぶことが触診技術には重要になるのです。 解剖学が理解できればどのように触るべきかが理解できる 患者様の体表解剖を理解することができれば、どの程度の力加減で触るべきかが理解できます。 どれくらいの深度に筋が存在するのか どの程度の力加減で押すべきなのか どの指、どの部位で押すべきなのか こうしたことを考えながらリハビリを行っていますか? ただ単に指で押す、というだけでは患者様はただただ痛いだけです。 押す部位によって、どの指で押すべきかが変わるのです。 ...
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