臨床研究を始めたいあなたが最初に学ぶべきこととは?
- 臨床研究は大学卒で院にいる人がするもの
- 学生時代に研究の方法を学んだことが無いからやり方がわからない
- そもそも研究テーマが見つからない
こうした悩みって結構多いと思います。
でも、私は思うのです。
患者様に提供しているあなたの筋トレや運動療法を
エビデンスに基づいて解説して考察したら
それはもはや研究題材になるのではないだろうか?
そう思いませんか?
今日は臨床研究を始めたいけど何から始めるべきかについてお話してみたいと思います。
臨床研究をしたいなら症例発表を積極的にすべき理由とは?
EBP(Evidence Based Practice:科学的根拠に基づく臨床)という言葉は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士なら誰しも耳にしたことがあると思います。
リハビリテーションの分野におけるEBPを展開するためには、エビデンスの構築のための臨床研究の積み重ねが重要です。
そのエビデンスはどのように考えていくべきなのでしょうか?
ここで少し学生時代に行っていた症例発表を思い出してほしいと思います。
- なぜその治療を選択したのか
- その手技や治療的方法は何をもって考えたのか
- 何を参考にしているのか
こうしたことを症例発表では調べながら文章化していったと思います。
その根拠の理由付けをしていくこと、そして実施した内容について仮説・検証していく行為そのものが私は臨床研究だと考えています。
そう、症例発表は立派な臨床研究になるのです。
そのデータを蓄積して発表することが学会発表なのです。
だからこそ症例発表を皆の前でしなくてもいいから、ぜひ自分の中でいろいろと考えながらやるようにしてほしいと思います。
臨床研究はすでにあなたはしています。
ただ、学会発表のために提出するためには、統計学やデータ整理が必要なだけで
その方法を学んでいないからと諦めていませんか?
統計学は難しくない|身近な内容で統計学を学ぼう
統計学というと、難しい数式や専門用語を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、統計学は私たちの日常生活にとても身近な学問です。
たとえば天気予報の「明日の降水確率60%」も、選挙の「支持率○%」も、すべて統計学の考え方が使われています。
統計学は簡単にいえば「たくさんのデータから共通する特徴や傾向を見つける学問」です。
100人にアンケートを取って「80人がAを選んだ」とわかれば、多くの人がAを好む傾向があると判断できます。
重要なのは、データから何を読み取るか、どこまで一般化できるかを正しく考えることです。
統計学を学ぶと、数字にだまされず正しい判断ができるようになり、仕事や日常の意思決定にも役立ちます。
まずは平均や割合といった身近なところから始めて、少しずつ仕組みを理解すると、統計学の面白さが見えてくるかもしれませんね。
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ぜひチェックしてみてください。
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