理学療法士や作業療法士がリハ栄養の知識を覚えていくべき理由とは?
健康的な生活を送るためには、適切な栄養摂取が不可欠です。栄養は、私たちの身体を作り上げ、様々な生命活動を支えています。
例えば、たんぱく質は筋肉の材料となり、骨や歯の形成にも重要な役割を果たします。一方、ビタミンやミネラルは、免疫機能の維持や、疲労の回復など、私たちの健康を支える重要な栄養素であることはあなたもご存じのはずです。
だからこそリハビリと栄養は、互いに密接に関連しており、適切な栄養を摂取していることが不可欠です。
今日はこうした内容についてお話してみたいと思います。
運動療法には栄養学の知識が欠かせない
例えば、筋力トレーニングを行う際に、あなたはプロテインを飲んだ経験はありませんか?
筋トレには、たんぱく質の十分な摂取が必要です。
それは筋肉の合成と分解のバランスを保つためです。
また、ビタミンやミネラルの不足は、疲労の蓄積や、創傷治癒の遅延などの問題を引き起こす可能性があります。
それは高齢者や入院患者様のリハビリにおいても同様です。
こうした栄養状態を獲得するためには食事状態のチェックや、管理栄養士との情報共有など様々なかかわり方が求められます。
しかしながら他業種だからという理由でこうした栄養学の知識を避けてはいませんか?
管理栄養士もリハビリの運動学のことを勉強して、摂取カロリーなどを決めているのです。
我々こそ栄養学的な知識は避けては通れないと思いませんか?
がん患者様や炎症性疾患にも栄養学の知識は欠かせない
がん患者さんは、時に非常に辛い治療に耐えなければならないことがあります。
手術、抗がん剤、放射線治療など、いずれも体への負担は大きく、心身ともに消耗します。
それでも患者さんは「もう一度元気になりたい」「前のような生活に戻りたい」という思いを胸に、懸命に治療を受けています。
しかし、治療が奏功して病状が落ち着いたとしても、極度の低栄養状態では、自宅復帰や社会復帰は決して容易ではありません。
筋力が落ちてしまい、立ち上がりや歩行が困難になることもあります。入院生活が長引けば、廃用症候群を引き起こすリスクも高まります。
だからこそ、私たち医療従事者が栄養学の基礎知識を持ち、早期から適切な栄養介入を行うことが非常に重要です。
栄養状態の改善は、体力や免疫力の回復を助け、リハビリの効果を最大化します。
もしあなたががん患者さんだけでなく、関節リウマチや潰瘍性大腸炎など炎症性疾患の患者さんに関わる機会があるのであれば、ぜひ一度、栄養学の知識を振り返ってみてください。
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講師:坂本 陽子 先生
医療法人社団蘇生会 蘇生会総合病院 管理栄養士