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脳血管疾患の階段昇降トレーニングの重要性について考える

階段昇降は、日常生活において私たちが当たり前に行っている活動の一つです。 しかしながら、その重要性は我々の健康と独立性に深く関連しています。 特に高齢者や障害のある個人にとって、階段昇降の能力を維持または向上させることは、より健康的で満足度の高い生活を実現するための鍵となります。 その理由について今日は考えてみたいと思います。   階段昇降トレーニングの重要性について 階段昇降トレーニングは心身機能に対して多大な影響を与えます。 その理由について今日は解説してみます。   〇筋力と持久力の向上 階段昇降は、下半身の筋肉を効果的に鍛える効果があります。 特に大腿筋やヒラメ筋などの筋肉が活発に働きます。これにより、筋力と持久力が向上し、日常生活の活動に対する耐性が高まります。こうした強力な下半身筋力は、転倒予防にもつながります。   〇心肺機能の向上 階段昇降は、心肺機能を改善する有効な有酸素運動です。 心臓と肺を健康に保ち、酸素供給を最適化するためには、定期的な階段昇降が役立ちます。 これは、高齢者にとって心血管疾患のリスクを低減するのにも役立ちます。 こうしたトレーニングは高齢者のリハビリではよく利用すると思います。しかしながら脳血管疾患のリハビリでは避けられる可能性があります。 その理由として、階段昇降を利用することで過剰な筋収縮が働き、連合反応が働いてしまうからということもあります。   しかしながらそれを抑制しながら階段昇降練習をする方法があります。 その方法について興味があるのであればこちらのセミナーをチェックしてみてください。   脳卒中片麻痺患者様の階段昇降に必要な上下移動動作の獲得とリハビリ 講師:弓岡光徳先生 大阪人間科学大学 理学療法学科 教授 / 理学療法士    ※その他略歴はこちら   本日も最後までお読みいただきありがとうございました。...
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姿勢制御に必要な視覚情報や前庭機能を評価する方法を学びませんか?

我々の日常生活で立位や歩行を含む姿勢制御は、 あたかも自動的に行われているかのように感じられます。 しかし、その背後には予測的フィードバックという要素が働いています。 今回は、予測的フィードバックが姿勢制御にどのように寄与し、転倒予防にどれほど重要なのかについて考えてみたいと思います。   予測的フィードバックとは何か? 予測的フィードバックは、単純な未来の出来事の予測から、複雑な行動の制御に至るまで、私たちの身体が正確な動作を実現するために不可欠な要素です。 これは、主に視覚、聴覚、前庭感覚(内耳の感覚器官)、触覚などの感覚情報を含みます。 この情報を受けて、脳が適切な筋肉の収縮を調整し、身体のバランスを維持するための命令を出します。   特に視覚情報は我々が立位や歩行中に最も頻繁に利用する予測的フィードバックの一つです。 歩行中、我々は前方に進む際に足元や道路の状態を観察し、次のステップを予測します。 これにより、地面の障害物や段差を避け、安定した歩行をサポートするのです。   こうした視覚情報であったり、内耳の前庭感覚を評価することで、私たちは高齢者や脳卒中片麻痺患者様の転倒予防を進める必要があります。   こうした内容に興味がある方はこちらのセミナーをチェックしてみて下さい。   歩行における予測的姿勢制御とその治療技術|姿勢と歩行の「APA」を極める   講師:大沼 亮 先生  目白大学 保健医療学部 理学療法学科 助教   ※その他略歴はこちら   本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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脳卒中片麻痺患者様の洗濯物干し練習の注意点

脳卒中片麻痺患者は、日常生活動作の中で洗濯物を干すという簡単なように見える動作にも難しさを感じることがあります。 しかし、この動作をリハビリテーションの一部として取り入れることは、患者様の回復と生活品質向上に寄与します。 本記事では、なぜ洗濯物干しは重要であり、どのようにリハビリテーションに組み込むべきかについて説明します。   日常生活動作における洗濯物干し練習は安全に行おう 選択物干し動作練習は、 上肢の筋力 手の巧緻性 バランス 立位保持 など多くの機能的な要素を必要とする動作です。 リハビリテーションに取り入れることで、これらの機能を総合的にトレーニングできます。 しかしながらこの洗濯物干し動作は、複合的な動きで総合的にトレーニングできる反面、立位での不安定な環境で行うため、転倒などのリスクを含んでいるため注意が必要です。   洗濯物干しは、連続的な動作から成り立っています。 洗濯物を取り 服を広げ ピンチで留め ハンガーを掛けるなど 複数のステップが組み合わさっています。 これらの連鎖的な動作を訓練することは、日常生活のさまざまな動作に応用できます。   脳卒中片麻痺患者のリハビリテーションにおいて、機能的な動作の総合トレーニングとして非常に有益です。 患者の能力やニーズに合わせた計画的なアプローチを通じて、日常生活の一部としての自立度を向上させ、生活品質の向上に貢献します。 こうしたリハビリの進め方について学びたい方は、こちらのセミナーをぜひチェックしてみてください。 脳卒中片麻痺のADLリハの進め方|掃除機がけや洗濯物干し動作を細分化したアプローチ法   講師:生野 達也 先生...
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9月注目のセミナー|身体失認を呈する患者様にどのようにリハビリを進めるべきか

脳血管疾患を呈する患者様のリハビリを進めるうえで、高次脳機能障害の理解は避けては通れません。 そのため脳画像をきちんと評価し、どのような高次脳機能障害を呈するのかをあらかじめ予測して対応する必要があります。 しかしながら高次脳機能障害を理解することは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか? 私自身も今担当している患者様が身体失認を呈しており、なかなか難しいなと感じることが多々あります。   今日はこうしたリハビリの進め方について考えてみたいと思います。   身体失認を呈する患者様に対してどのようにリハビリを進めるべきか? 高次脳機能障害を理解するためには、なぜこのような症状が出現するのかをきちんと理解しなければいけません。 そのためには脳画像の理解であったり、脳機能をきちんと理解しておく必要があります。 今回話題として挙げさせていただいている身体失認は、空間的な自己の身体像に関する知覚や知識の障害のことを指します。 自己の半身に対する認知の異常を総称して半側身体失認と呼び、半側身体失認は主に右半球の障害によって生じます。   身体失認を呈すると、寝返りの際に自分の半身を置き去りにして寝返りをしたり、立ち上がったりと様々な場面で問題を呈します。 このときに自分の半身をいかに認識させて動作を行なうかということが求められます。   しかしながらなかなか動作学習が得られないということも少なくありません。 あなたはその際にどのようなことを考えながらリハビリを進めますか?   こうした身体失認のリハビリをしっかり学びたいと感じているのであれば こちらのセミナーをぜひチェックしてみてください。   脳血管疾患の高次脳機能障害を理解する|身体失認に対するリハビリの進め方 講師:掛川 泰朗 先生  関西福祉科学大学 作業療法士 日本障害者スポーツ協会公認障害者スポーツ指導員 臨床神経心理士  ...
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なぜ整形外科疾患のレントゲン評価ができるようになるべきなのか?

以前、私は理学療法士もレントゲンをきちんと見るべきだという記事を書きました。 レントゲン所見の見かたを教えてもらえない場合の勉強法とは?   しかしながらレントゲンの読み方を教えてもらえる機会は病院でもない限りなかなかないというのも事実です。 その場合、レントゲンを自分で勉強するためには並大抵の努力では読めるようにはなりません。そのためあきらめてしまうという方も少なくないのではないでしょうか? 今日はレントゲン評価ができるようになるとどのようなメリットがあるのかを考えてみたいと思います。   理学療法士がレントゲン評価ができるようになると何が変わるのか? レントゲンを評価するということは、手術後の組織内の状態を理解するということです。しかし解剖学のように断面を評価するということはできません。   そのため我々はレントゲンという技術を手に入れました。   そのレントゲンの恩恵により身体を開かなくても組織内の状況を理解することができるようになりました。 レントゲン画像は骨や関節の構造、変化を視覚的に示す貴重な情報源です。 理学療法士がこれらの画像を適切に読むことで、患者の状態をより詳細に理解し、適切な治療計画を立てることができます。   そして何よりレントゲンの評価方法を勉強することで組織内の状態や、身体の状況、解剖学を自然と勉強するようになります。 皮下組織には何があるのか、筋の状態、骨と腱の状態などをきちんと理解することに繋がるのです。   こうした内容を勉強することができるセミナーがちょうど9月に開催予定です。 もしあなたがこのような内容に興味があるならチェックしてみてください。   整形外科疾患のリハビリに必要な画像所見の診かた|画像で得られる各組織の評価法   講師:瀧田 勇二 先生白金整形外科病院 / 理学療法士 ※その他略歴はこちら...
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好きなことをやり続けることは苦手分野の克服に繋がる

よく、自分の好きなことばかりじゃなくて、苦手なことも勉強しなさいと言われます。 確かに苦手分野を克服することはとても重要なことではあります。 しかしながら好きな分野を継続して勉強できるということは私は素晴らしいことなんじゃないかと感じることがあります。 これは苦手な分野を勉強しなくてもいいということではありません。好きな分野を継続して勉強できるということは一種の才能だということです。 今日はその理由について解説してみたいと思います。   好きなことを好きなだけ勉強しよう 好きなことに熱中することは、実際に才能の一つと言えます。 以下に、その理由を紹介します。   まず第一に、好きなことに熱中することは自然な能力の発揮です。 人々は興味や好みに基づいて異なる分野に魅かれます。 その好きな分野においては、自然と集中力や創造性が高まり、優れた成果を上げることがあります。   次に、好きなことに熱中することで継続的な努力がしやすくなります。 熱中することによって楽しさや達成感を感じ、苦労や挫折を乗り越える意欲が高まります。 この熱中が持続することで、時間と努力をかけて深い知識やスキルを磨くことが可能です。   さらに、好きなことに熱中することは学習能力の向上にも繋がります。 興味を持って取り組むことで、新たな知識や技術を吸収しやすくなります。 この学習能力の向上が、さらなる成長と才能の発展に繋がることがあります。   最後に、好きなことに熱中することは達成感と幸福感をもたらします。 自分の努力の結果として成果を出すことで、達成感や自己肯定感が高まります。 これによって、自分自身や周囲との満足感が増し、心地よい幸福感を感じることができます。   好きなことに熱中することは、自身の成長に繋がり、幸福感を得る一つの才能と言えるでしょう。 自分の興味や情熱に向き合い、その分野で深く取り組むことで、個人的な成就感や社会的な評価を得ることができるのです。 もしあなたが自分の苦手分野を克服したいと感じるのであれば、まずは自分の好きなことから始めてみてはいかがでしょうか?  ...
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足部の評価はとても重要ですが靴にまで着目してますか?

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が劣化する病態であり、 疼痛や機能障害を引き起こすことがあります。 その予防には、ただ運動や体重管理だけでなく、靴の選択も重要です。   靴は膝にかかる負荷や圧力に影響を与えるため、変形性膝関節症予防に大きな役割を果たすため、靴の評価もきちんとしなければいけません。 その理由について解説してみたいと思います。   変形性膝関節症の予防のために靴の評価をする理由とは? 変形性膝関節症を予防するためには靴の評価がとても重要になります。 その理由は地面と唯一接地しているのは足部であり、足部の環境が変われば膝にかかる負担も変わります。 そのためには適切な靴の選択が重要になります。 適切な靴を選択するためには 第一に、クッションとサポートが必要です。適切な靴は、足のアーチや関節への負担を軽減する役割を果たします。 足裏のクッションやアーチサポートが備わった靴は、歩行時の負担を分散し、膝へのストレスを軽減します。 第二に、適切な靴は姿勢をサポートします。不適切な靴は歩行時の姿勢に影響を及ぼし、膝に余分な圧力をかける可能性があります。 適切な靴は、正しい姿勢を維持するために重要です。   第三に、靴の選択は歩行や運動の快適性に影響を与えます。 履き心地の悪い靴は、歩行や運動時の動作を制限し、膝に無理な負荷をかける可能性があります。 快適な靴は、自然な動作を促進し、膝への負担を軽減します。   要するに、靴の選択は変形性膝関節症の予防において重要な要素であると言えます。 適切な靴を選ぶことで、膝への負担を軽減し、健康な関節機能を維持することができます。こうした靴の選択について適切な評価方法を学ぶためのセミナーはこちらがあります。   若手セラピストのための足部・足関節の基礎知識・評価技術と靴の選定方法 講師:保井 亮汰 先生 みなみ台整形外科 / 理学療法士...
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脳卒中片麻痺患者様の痛みをどのように考えるべきか?

脳卒中片麻痺患者様の膝の痛みなどが日常生活や、動作の妨げになる場面はよく見かけます。どうしても早期離床・早期歩行を求められる現状において、身体の調整をうまく進めることができないということは少なくありません。 その場合どのようにこの痛みを調整していくべきなのでしょうか? 今日は脳卒中片麻痺患者様の膝の痛みについて考えてみたいと思います。 脳卒中片麻痺患者様の膝の痛みをどのように考えるべきか? 脳卒中片麻痺患者様の早期離床・早期歩行によって歩行練習をどんどん進める中で、膝の痛みを呈する患者様は少なくありません。 麻痺側下肢への荷重がうまくいかない 身体の身体重心がずれている 無理な力が入っている など様々な問題が原因で膝の痛みを呈することは多いと思います。 その場合考えるべきは、歩行周期や正常動作において、バイオメカニクス敵にどこが逸脱しているのかを考えなければいけません。   どうしても歩行動作において歩行速度を上げて早く自宅復帰を促したいという気持ちはわからくはありません。 しかしながら無理な動作を続けて身体に負担を強いてしまうより 少しレベルを下げて身体が得られるべき歩行動作におけるバイオメカニクスに基づいた運動動作学習を積極的に練習する方が 私は効率的な歩行動作の獲得につながると考えていますが皆さんはいかがでしょうか?   もしこうした内容に興味があるのであれば、こちらのセミナーをご紹介させていただきます。   脳卒中片麻痺のリハビリで覚えておきたい歩行動作治療の原則|片麻痺患者の疼痛の考え方 講師:奥野 泰介 先生 加納総合病院  リハビリテーション科 科長 理学療法士 ※その他略歴はこちら   本日も最後までお読みいただきありがとうございました。    ...
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