PT・OT向け小児リハから学ぶ正常発達分析と臨床応用|姿勢制御機構と正常発達知識の応用
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森之宮病院 名誉副院長
理学療法士 / 国際公認ボバースシニアインストラクター
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※本セミナーは見逃し配信対応セミナーです。当日参加できない方もご安心ください。
小児リハを通じて正常姿勢制御や運動制御を学ぼう
正常姿勢制御・正常運動制御の発達を研究・分析することは臨床現場のセラピストとして必須条件です。
実際に様々な年齢の‘正常児’に接して観察・分析することが最善の方法であり、
様々な段階で子どもが、「何を」しているかを列挙するだけでなく、「どの様にして」、それを行っているかを観察分析することが重要です。
これは小児リハだけでなく、成人片麻痺患者様の動作分析についても同じことが言えるのではないでしょうか?
本シリーズは小児の正常発達の理解と共に、
抗重力伸展機能や抗重力屈曲機能の理解、
二足直立姿勢の成立過程がどのように行われるのか、
ステップ反応がどのように出るのかを理解した上で、
痙直型脳性まひ児の症例に対してのアプローチ内容を踏まえてリハビリの進め方を学びます。
なぜセラピストが小児発達を学ぶ必要があるのか?
神経系発生との相互関係を具体的に理解することは、
小児分野だけでなく成人中枢神経系疾患、整形外科疾患、など分野を超えた臨床応用にも結び付くのです。
例えば、発達はよく誤解されています。
それは定型的発達(Typical Development)と 発達指標 (Mile Stone)が
科学的表現のように思われてきました。
ある発達指標(座位獲得)や一つの活動(這い這い)を獲得した後に、
次の発達指標(立位)や活動(歩行)が発達するというものではありません。
年齢とともに身長や体重の数値が増してゆくのが発育であり、発達は発育と同義語ではありません。
発達は質的変化であり発育との相互関係は成長の裏付けの表現に限られます。
同一レベルに属している多くの活動能力の集合の結果が現れたのが発達です。
運動の多様性と連続性は、重複したパターンとして発達します。
近年の発達研究では、系統発生進化をすべて引き継いだ個体発生研究、
つまり胎児から死ぬまでの長い生涯(垂直軸延長)の構成要素と、
粗大運動、巧緻運動、知覚、認知、社会性の同時進行(水平軸拡大)の考察・解釈が必要になっています。
この中には骨格形成、筋肉特性分化、皮膚発生・成長、呼吸器・消化器臓器の発生と機能化も含まれているのです。
これらを元に、正常発達の分析方法や臨床における使い方を学び
成人片麻痺治療にも応用する方法を体験していただきます。
立位から歩行に至る姿勢制御機構と正常発達知識の応用を脳性麻痺児を通じて学ぶ
本セミナーでは小児リハビリの対象となる脳性麻痺の理解と、
その動作分析の方法について本セミナーでは解説していただきます。
脳性麻痺とは出産前後に脳の一部が損傷し、正常な発達過程から逸脱し後遺症として障害を残します。
そのため正常な筋活動が難しい状況になりますが、
私達セラピストはその異常な収縮を引き起こしている姿勢や動作を理解し、
残存している脳機能を発育させ、正しい筋出力を発揮できるように学習を促していくことがリハビリの目的になります。
本セミナーでは脳性麻痺の患者様に対して実際のリハビリ現場について理解を深めつつ、
紀伊先生のリハビリ現場を見ながらリハビリの進め方について学びます。
この内容は小児リハだけではなく成人片麻痺患者様のリハビリにも応用できる内容がたくさんありますので是非ご参加をお待ちしております。
オンラインセミナーのプログラム
- 臨床推論;痙直型脳性まひ児症例
- 姿勢制御機構と正常発達知識の応用
オンラインセミナーの小児リハシリーズプログラム
※詳細は各セミナーのリンク先でご確認ください。
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正常発達概論と胎児発達(6月16日)
環境適応および骨格系、心肺機能系、の発生起源
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新生児の発達変化と獲得機能(7月21日)
抗重力伸展機能と抗重力屈曲機能の競合
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生後4か月~1歳までの発達変化(8月18日)
2足直立姿勢の成立過程と最初の第1歩踏み出しステップの分析
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臨床推論;痙直型脳性まひ児症例(9月15日)
姿勢制御機構と正常発達知識の応用
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