2015年10月25日

脳卒中片麻痺に対する動作学習~立ち上がりから上肢の挙上~#160

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生野 達也 先生

動きのコツ研究所 所長 / 理学療法士

 

立ち上がり動作が苦手な患者様に効率的な動作を獲得させるには?~動画や体験から学ぶ、効率的な基本動作の獲得~


脳卒中のリハビリを進める中で、座位~立位の治療について動作学習がうまくできないと悩んでいませんか?

でも実は患者様自身も

「力の入れ方がわからない」
「勝手に力が入ってしまう」
「どう動いたらいいかわからない」

と悩む患者様も多いのです。

 

お互い治療で悩んでいては仕方がありません。

 

まずはあなたがうまく患者様を誘導し、動きを導いてあげることが必要ですね。

 

今回のテーマは【動作学習】です。

 

座位から立位、そして上肢の挙上に対するリハビリテーションと共に

どのように治療を進めていけば運動学習が効率よくできるのかを学んで頂きます。

その上で患者がどう理解して、どう動いていくのかを認知行動的に考えて考察していきます。

 

本セミナーは実技を中心とした講習会です。

脳卒中に対する治療実技を学びたいセラピストの方、必見です!

 

 

【概要】


私はかつて脳卒中の方々に対する臨床において、

「セラピストの介助がないとうまく動けない」
「翌日になると戻ってしまう」
「反復練習をしても筋力が向上しない」

といった悩みがありました。

 

そのような中で、前に進むヒントになったのが脳卒中の方々からの

「力の入れ方がわからない」「勝手に力が入ってしまう」という声でした。

 

そこから、「力の入れ方・抜き方を教える」ためにはどうすれば良いかを模索する日々が続きました。

そして、様々な要素を合わせて体系化したのが“動きのコツ”のリハビリです。

“動きのコツ”のリハビリとは、従来の筋力増強訓練などの“頑張るリハビリ”ではありません。

 

麻痺による運動障害の原因を「脳が体性感覚を正しく処理できないことで、誤った運動プログラムとなっている」ことと捉えます。

 

そのため、正しく感じられていない体性感覚を評価し、セラピストの援助によって“体性感覚を正しく感じられる”ようにすすめていきます。

 

この時の「感じ方」がその方が楽に動くための“動きのコツ”となります。

 

実践するためには、目に見えない「相手の感じ方」をどのように評価し、

どのように正しく感じられるように導いていくかを体系化して理解することが必要です。

本セミナーでは、目に見えない「相手の感じ方」を評価・治療していくための具体的な方法を臨床の動画で解説するとともに、

参加者同士での実技を通じて、明日から使える実践力を身につけていただきます。

実技の内容は、日常生活において頻出する座位~立ち上がりと、上肢の挙上について予定しています

 

「座っているとお尻の肉がなくて頼りない」
「立とうとすると踵が浮いてしまう」
「肩を挙げようとしても重くて上がらない」

 

という声に応えるための学校では習わない技術を身につけたい方は、ぜひともご参加ください。