7年目以上の理学療法士・作業療法士が統計学を学ぶべき理由とは?
リハビリ職種として働く中で、学生時代に学んだ知識であまり使わない技術ってありませんか?
学生時代に論文作成をするうえで統計学を学んだけど、
臨床でほとんど使ったことが無いという方も少なくありません。
そのため、「なんで今更統計学の知識を学び必要あるの?」
と思われるかもしれませんが、実は臨床の中で統計学の知識を持っている方が
有利に働く場面というのがあるのですがご存じですか?
今日はこうした知識の有用性について解説します。
なぜ7年目以上の理学療法士や作業療法士が統計学の知識を学ぶべきなのか?
学生時代に統計学の知識を学ぶ意義がわからないと感じた方もおられると思います。
統計学を学ぶのは、卒論に必要だからと割り切って勉強したのではないでしょうか。
しかし、臨床で働く上で統計学の知識を知っているのと知らないのでは
雲泥の差がある場面があります。
それは学会発表ではありません。
患者様のリハビリにおける有用な運動は何か?
を具体的、論理的に相手に説明するうえで統計学の知識を持つことで
エビデンスをもって説明できるようになるのです。
こうした知識を中堅理学療法士・作業療法士として知っているか知らないかで、
臨床指導の技術は格段に変わります。
AとBのデータには相関関係がある。
こうした表現はよく聞くと思います。
こうした因果関係をデータ化し、相手に説得力を持たせるためにこうした知識をぜひ知っておくということもとても大切だと思いませんか?

講師:鈴木 雄太 先生
九州栄養福祉大学 リハビリテーション学部
理学療法学科 助教
/ PT, PhD, JSPO-AT