患者様の歩行の癖は靴のすり減り方をチェックしよう

足部は身体の「土台」として重要な役割を果たしており、

その状態が全身に影響を及ぼすことは多くの研究で示されています。

 

足部に対する介入が有効である理由は、足部の健康が姿勢や動作に直結します。

特に、靴は足部を取り巻く環境として非常に重要です。

靴の形状やデザインは、その人の歩き方や足の癖に密接に関連しています。

例えば、足幅やアーチの高さに合わない靴を履くと、足部に不適切な負担がかかり、

それが膝や腰、さらには全身の筋肉や関節に影響を与える可能性があります。

こうしたことをぜひ今日は考えてみたいと思います。

 

足関節の評価はバランス能力を評価するうえで重要

 

足部の環境は、バランス能力を評価する上で非常に重要です。

特に、歩行時のバランスが低下している患者様には、足部の環境をしっかりと評価することをおすすめします。

足部は地面と直接触れている唯一の部分であり、

この部分の状態が悪いと、体全体の安定性にも影響が出ます。

 

つまり、体幹や股関節周りのトレーニングを行っても、足部の環境が整っていないと、バランスが悪くなってしまうのです。

足部の健康を保つことは、全身のバランスを向上させるために欠かせません。

足部の状態を見直し、適切な靴を選ぶことや、足部のケアを行うことが、より良いバランス能力を確保するための第一歩となります。

こうした評価技術は徹底的に身に着けるようにしていきたいですね。

 

まずは自分自身の靴の裏を見て評価してみよう

ところであなたは自分の足の形って普通の形をしていると思いますか?

実は私は以前、息子の靴を買いに行ったときに、シューフィッターという資格を持つアシックスの社員さんに出会いました。

すると少し足の横幅が広めなんだそうです。

普段から新しい靴を履くと、なじむまで時間かかるなぁとは思っていましたが、

実はそもそも自分の足の横幅が広かったという事実が発覚しました。

 

そして自分自身は靴が細めのものが好きだという。

 

靴によって作り方が違い、幅広のものから、狭めのものなどメーカーによって様々なものがあるそうです。

 

こうしたことはあまり考えたことが無かったのでとても新鮮に話を聞くことができました。

そして何より、左外側の靴底がすり減りやすいという事実も発覚しました。

なかなか自分の靴底を見る機会はなかったので、新しい発見ができたなと感じています。

 

これらの問題は患者様の靴にも表れています。

靴を見るとどのような歩き方になっているのか、どちらに重心が偏っているのかを知ることができます。

もしあなたがこうしたところをチェックしていないのであれば、ぜひ気にしてみてください。

 

 

足部評価に必要なフットケアと足部環境の考え方|爪や皮膚トラブル・靴をどう考えるべきか【動画配信】

講師:中尾 純哉 先生(理学療法士 / 足育アドバイザー®)

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