理学療法士や作業療法士が覚えておきたい高齢者のリハビリで大切なこととは?

高齢者のリハビリを考えるうえで、まず理解しておきたいのは個人差の大きさです。

高齢者は長年の生活習慣や基礎疾患の影響が、姿勢や動き、身体の変形として表れやすく、同じ年齢であっても身体機能には大きな違いがあります。

重度の障害がありベッド上での生活を送っている方もいれば、スポーツジムに通い活動的な生活を送っている方もいます。

この幅の広さこそが、高齢者リハビリの難しさであり、同時に重要な視点でもあります。

 

病院で行われるリハビリ医療には日数制限があり、関節可動域練習や筋力強化、ADL獲得を目的とした訓練で終了してしまうケースは少なくありません。

しかし退院後も高齢者の身体は変化し続けます。

一方、介護保険下でのリハビリは明確な終了がなく、ゴールの見えないマラソンのようになりがちです。

その結果、集団体操やレクリエーションが中心となり、本来必要な個別性の高いリハビリが十分に提供されていないと感じる場面もあります。

こうした患者様に対するリハビリの進め方を今日はご紹介させていただきます。

 

高齢者のリハビリで大切なのは機能低下を防ぐ予防的視点を持つこと

 

ADLが自立し、社会参加が可能になった高齢者であっても、理学療法が不要になるわけではありません。

糖尿病や高血圧症などの慢性疾患が生涯にわたり管理を必要とするように、身体機能も継続的なケアが欠かせません。

比較的元気な高齢者に対しては、機能低下を防ぐ予防的視点が重要であり、アンチエイジングを意識した運動療法が求められます。

一方で、改善の見込みが少ない高齢者や進行性の機能障害を有する方に対しても、リハビリの役割は決して小さくありません。

 

自立や社会参加を目標とできなくても、

機能の維持や悪化予防、変形予防、さらには生命機能を守るためのアプローチが必要です。

ADLの自立につながらない場合であっても、

少しでも動きやすく、苦痛を減らすための運動療法は大きな意味を持ちます。

高齢者リハビリには、画一的な正解はありません。

理学療法士や作業療法士が専門性を発揮し、その人の生活や将来を見据えたリハビリを提供することが、

これからの超高齢社会においてますます重要になるといえるでしょう。

 

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講師:荒木 茂 先生

 

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