人工呼吸器を装着している患者様の運動療法について考えてみませんか?
私は、神経難病のリハビリにおいて呼吸機能の評価は非常に重要な要素だと感じています。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)やパーキンソン病などの神経難病だけでなく、
さまざまな疾患をもつ患者様においても、呼吸機能の低下は日常生活動作の低下と密接に関係しています。
実際、呼吸が浅くなったり、痰の排出が難しくなったりすることで、動作の持続性が落ち、生活の質そのものが大きく変化していく場面を多く経験してきました。
さらに、人工呼吸器を使用するようになった患者様に対して、もう運動はできないと諦めてしまうケースも少なくありません。
私自身、そうした誤解のもとで、適切な運動療法を受けることなく人生を終える方々を何度も目にしてきました。
しかし、人工呼吸器を装着していても運動療法は可能です。
大切なのは、適切な評価と安全な方法を理解することです。
その知識を身につければ、患者様のできることを広げ、生活の可能性を取り戻すことができます。
呼吸リハビリの本質を学び、神経難病のリハビリに新たな選択肢を加えてみませんか?
臨床におけるベッドサイドのリハビリを徹底解説
ALS患者様のリハビリは徐々に体の機能が低下してくることで有名です。
そのために少しでも進行を遅らせるために、残存する機能を徹底的に理解し、使える能力を最大限利用しながらトレーニングを行います。
その際に環境調整機器というものを利用しながら、コミュニケーション機器のトレーニングを行うことも方法の一つです。
コミュニケーションエイドがそれの典型的なところではないでしょうか?
こうしたベッドサイドの環境調整は、身体のトレーニングだけではなく、
患者様が自分の能力をいかに発揮させるかどうかを考え、
患者様のために提供できることを徹底的に考えれば自然と出てくることです。
あなたが「知る」ことで、あなたの患者様が笑顔になるなら
学ばないという選択肢はないはずです。