訪問現場で必要なフィジカルアセスメントとは?
訪問現場においては我々セラピストだけでなく、看護師も介護士もその場で状況判断を求められることがあります。
- 例えば患者様の血圧が低かった場合
- チアノーゼ症状が起こっている場合
- けいれんを起こしている場合
- ちょっとしんどいなと訴えている場合
様々な状況に応じて我々は対処していかなければいけません。
こうした場合において、気づくということがとても重要になりますが
これがなかなか気づかなかったりします。
そのためにはどうすべきなのか?
何を勉強すべきなのか?
今日は解説してみたいと思います。
訪問現場におけるフィジカルアセスメントはとても重要です
訪問リハビリでは、病院や施設とは違いセラピスト自身がその場で対応し、
救急連絡するかどうかなど素早い判断が求められます。
しかし、学校教育では、呼吸不全や心不全の評価方法は習っても、
原因が分からない時の異常所見の評価方法・手順、対応方法は習っていないセラピストがほとんどだと思います。
私自身も異常時の評価が全くできずに医師や上司に相談することしかできませんでした。
しかし訪問現場で活躍するセラピストの講習会などを受けることで
様々な状態を把握することができるようになってきています。
訪問現場における呼吸機能をなぜ見るべきか?
訪問現場において、なぜ呼吸機能の見方を勉強すべきなのでしょうか?
それは、訪問現場には特に看護師や医師が関わる機会は少なく、定期的なチェックを我々で担当しなければいけないという現状もあるからです。
先日訪問した患者様は、「病院に行きたくない」とよく口にしています。
確かに、長時間かけて病院に行き、聞きたくもないことを医師に言われるというのは耳が痛い状態だと思います。
だからこそ病院嫌いになってしまうというのもとてもよくわかります。
我々セラピストは「訪問看護」という枠組みの中でリハビリに伺わせていただきます。だからこそ、患者様の状態をきちんと把握する技術はとても重要なのです。
訪問現場で知らなくて困ったこととは?
私自身はもともと整形外科領域で働いており、そのまま訪問現場に出ることになりました。
そのため在宅における呼吸機能の見方を知らないまま訪問現場に出てしまったため、患者様のフィジカルサインのチェック方法を理解できていないまま仕事をしていました。
すると患者様の状態が悪くなるという状態が続いたときに、
看護師にすぐ連絡するという手段しかありませんでした。
訪問現場で患者様のフィジカルサインのチェック方法を勉強してからは、
例えばチアノーゼ症状が出てきたらどう対処しなければいけないのかを理解することができ、看護師との連携にもとても役立ったのを覚えています。
もしあなたがこうしたことで悩んでいるなら、訪問現場で活躍しているスペシャリストにぜひ学んでみてはいかがでしょうか?