偏平足や外反母趾はなぜ起こるのか?

  • 長時間歩いて足が疲れる
  • 立ち仕事で足がむくみやすい
  • 足の指がなかなかうまく動かない

偏平足や外反母趾を呈する患者様の多くはこうした悩みを抱えています。

立ち仕事をされている方であれば、結構な頻度でこうした訴えを聞くことはあると思いますが、

高齢患者様のリハビリを担当したときにもこうしたお話を聞くことがしばしばあります。

こうしたときに足部や姿勢のアライメントチェックを行うことはあると思いますが、あなた自身がもっと調べておく必要がある場所があります。

 それはどこかを解説しましょう。

 

足部のアライメントが崩れることで起こる偏平足や外反母趾

足部は本来土踏まずと言われる部分にアーチ構造を呈しています。

このアーチ構造は足部の骨が密接に並び、それを筋や靭帯で支えており、衝撃吸収の役割を担います。

ちょうど石橋のような構造をしており、要石と呼ばれる骨も存在します。それが舟状骨です。

こうした要石がずれたり、足部を構成する筋力低下が出現すると、足部のアーチ構造は破綻し、体重を支える際に重要な衝撃吸収構造が崩れてしまいます。

 

そうなるとアーチ構造は減少し偏平足になってしまいます。

また、外反母趾はこの偏平足が原因で出現すると言われています。

具体的には拇指外転筋や拇指内転筋の筋力低下によって出現すると言われています。

 

こうしたアーチ構造をきちんと理解し、衝撃吸収機構を徹底的に治療していく必要があります。

 

靴のすり減り方で調べる足の疲れ方とは?

靴のすり減り方は、足の疲れや痛みと密接に関連しています。

靴がどのようにすり減るかを観察することで、歩き方や姿勢の問題を特定し、足の健康を改善する手助けになります。

例えば、かかと部分が特にすり減る場合、重心のかけ方や姿勢の悪さが原因と考えられます。こうした場合は猫背や不適切な靴のサイズ選びが影響します。

 

他にもサイズが合わない靴を履くことで、足に不必要な負担がかかり、

疲れや痛みを引き起こすことがあります。

そのため靴の選び方は非常に重要になるのです。

 

靴のすり減り方は、足の疲れや痛みの重要な指標です。

靴の状態を観察し、適切な靴選びや歩き方を心がけることで、

足の健康を保つことができます。

 

自分の足に合った靴を選び、定期的にチェックすることで、

快適な歩行を実現しましょう。

足の疲れを軽減するためには、日常的なケアも忘れずに行いましょう。

こうした内容について学べるセミナーをご用意していますので是非チェックしてみてください。

 

 

2024年12月11日(水) 20:00~21:30【オンライン開催】

若手セラピストのための足部・足関節の基礎知識|偏平足や外反母趾へのアプローチ

講師:保井 亮汰 先生
みなみ台整形外科 / 理学療法士
 / well base代表 / 公認心理師  /FHA認定シューフィッター