痛みの記憶とリハビリ|痛みからの回復への道
痛みは身体のサインであり、病気やケガの警告信号でもあります。
しかし、痛みは脳によって記憶され、慢性的な問題となることがあります。今回は、痛みの記憶とリハビリテーションの重要性について探求し、痛みからの回復への道を考えてみましょう。
慢性疼痛のリハビリの進め方について考える
痛みの感覚は身体の異常や損傷を知らせる重要なメカニズムです。
しかし、痛みの記憶とは、脳が過去の痛みの経験を覚えており、それが新たな痛みに対する感受性や反応に影響を与える現象です。
例えば、過去に経験した怪我や手術の痛みが、同じ箇所に新たな刺激があった場合、より強く感じられたり、痛みが長引くことがあります。
こうした慢性疼痛は患部の問題だけでなく、脳科学的に痛みを理解してアプローチを行っていく必要があります。
痛みの記憶が痛みを慢性化させる一因であることから、リハビリテーションは痛みのサイクルを断つ鍵となります。理学療法士やリハビリテーション専門家は、患者様が痛みに対処し、その記憶を軽減させていかなければいけません。
そのために必要な技術に認知行動療法というものがあります。、認知行動療法を用いて、痛みに対する考え方や行動を改善します。これにより、痛みへの過度な恐れやストレスが軽減され、痛みの記憶を和らげる助けとなります。
他にも痛みの記憶を軽減し、回復を促進するために、適切な運動療法が必要です。理学療法士は患者様の状態に合わせて運動プログラムを設計し、徐々に体力を向上させるサポートをしていく必要があります。体力が向上することで、痛みに対する耐性が高まり、日常生活の制約が軽減されます。
こうした痛みに対するメカニズムや、アプローチ方法について学びたいと感じているのであれば、こちらのセミナーをおすすめいたします。
若手理学療法士・作業療法士向け慢性疼痛の病態とリハビリテーション

金原 一宏 先生
聖隷クリストファー大学
リハビリテーション学部 理学療法学科 教授
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