これからの理学療法士・作業療法士は心リハを学ぶべき理由について解説します

2025年問題についてあなたはいろいろなところで問題点を指摘されていると思います。

高齢者が徐々に増加してきており、病院の病床数を圧迫するほどに、入院患者様が増えてきているのを肌で感じておられると思います。

それでなくても早期離床、早期歩行、早期退院が叫ばれている中、回復期であっても、亜急性期化してきているという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?

心疾患や呼吸器疾患の患者様も年々増加傾向にあり、こうした問題を抱える患者様は合わせて増えてきていると言っても過言ではありません。

だからこそ、心疾患や呼吸器疾患の患者様の病態をきちんと理解してリスク管理を徹底することが何よりも重要だと感じています。

今日はこれからの理学療法士や作業療法士はぜひ心リハや呼吸リハを学ぶべきだという理由について解説します。

 

心リハを学ぶことは患者様のリスク管理に繋がる

心リハを学ぶことは患者様のリスク管理に繋がるという話は耳にタコができるくらい聞いたことがあるのではないでしょうか?

我々理学療法士・作業療法士は患者様の早期離床、早期歩行において運動負荷をかけながら離床を図り、自宅退院に向けて日々頑張っていると思います。

しかしながら、こうした運動療法を提供する上で、患者様の病態及び今の状態をきちんと理解していない状態で離床を促すとどうなるでしょうか?

 

例えばベッド上臥床で血圧が落ち着いていたとしても、ヘッドアップをすることで起立性低血圧が生じてめまいが出たという患者様がおられたとしましょう。

あなたはどのような評価を行い、どのような対処法をしてリハビリを進めますか?

 

離床がなかなか難しいなと感じることはとても多いと思います。

私自身もめまいや吐き気などで離床が困難であった事例も何度も経験してきました。

 

こうした時に重要になるのは患者様の病態の理解や内服状態、血液検査データなどの医学的情報を統合して、どのようにチームで離床に取り組んでいくかという知識や技術です。

他職種と話すためにはリハビリ技術だけではなく、チームとして患者様に重要な知識は身に着けておかなければいけません。今回の話であれば患者様の病態生理学はきちんと理解しておかないと、なぜ起立性低血圧が出現しているのかを相談することは出来ませんよね?

 

こうした循環器系の問題を抱える患者様はこれから年々増えてくると予想されます。

だからこそこれからのセラピストには心リハや呼吸リハの知識を身に着けていただきたいなと思っております。