足関節の可動域制限にどのように取り組んでいくべきか?

足関節のアーチ機構が崩れているという患者様は少なくありません。

実際、患者様だけでなく学生さんたちの足を見せていただいても、結構アーチ機構が崩れているという方も多く、

現代病になりつつあるんじゃないかと思わずにはいられません。

 

他にも臨床の中では足部の可動域制限を呈している患者様は少なくありません。

実際に脳卒中片麻痺患者様や、整形外科疾患の患者様において

足部の可動域制限を呈している患者様をよく経験します。


こうした足関節の可動域制限やアーチ構造の破綻に対して

どのようにリハビリを進めていくべきなのかを考えてみませんか?

 

足関節の可動域制限を考えるために必要なこととは?

関節可動域運動は、療法士が最もよく実施する治療方法でありながら、

制限因子の見つけ方の手順をしっかり習ったという話はあまり耳にしません。

 

制限因子の推測方法を学ぶ機会が全くなかった学生さんや若い療法士の方々は、

病態に合わない治療を実施してしまい、

良くならない患者さんを目の前に、どうしてよいかわからなくて悩む結果になってしまいます。

 

実際に足関節の可動域制限は、臨床の中でよく目にする症状である一方

病態や機能解剖を理解しないままストレッチをして、

うまく可動域の改善ができていないという患者様が少なくありません。

きちんと治療を進めていくためには現状把握に努めていく必要があるのです。

そのためには基本的な解剖学や運動学を徹底的に学ぶ必要があります。

 

足部のアーチ機構が崩れることで頭痛が生じる理由とは?

足部はとても多くの骨で構成されています。

その数は片足で28個の骨が存在しており、これらが足部のアーチ機構を形成しています。

足部のアーチ機構は縦アーチや横アーチといった構造があり、

足部にドーム型の衝撃吸収機構を形成します。

その機能が床からの衝撃を吸収してくれるというわけです。

 

しかしながら偏平足のようなアーチ機能が破綻している場合、

床反力を十分に吸収することができず、膝や腰、首や頭痛といった身体の不具合を生じることがしばしば目撃されます。

 

こうした問題をきちんと評価し、解決することも我々理学療法士や作業療法士には求められているのです。

もしあなたがこうした足部機能をきちんと評価できるようになりたいと感じているのであれば、徹底的に解剖学や運動学を学ぶようにしていきましょう。

 

機能解剖学的触診技術を用いた足関節背屈制限における制限因子の推測方法

講師:猪田 茂生 先生(伊賀市立上野総合市民病院 理学療法士  整形外科リハビリテーション学会 認定指導員A)