体軸内回旋運動の調整~スパイラルラインとファンクショナルライン~|エポック筋膜リハスクール初級編#972
講師:波田野 征美 先生
理学療法士 / Mr.コリとる院長 / Oriental Physio Academy 代表
人の動きはほとんどが回旋運動を伴います。
そのため、その回旋運動に関与している「らせん線(スパイラルライン:SPL」は特にスポーツなどを行うには欠かすことができない筋膜ラインです。
他にも浅前線(SFL)」「浅後線(SBL)」「外側線(LL)」「深前線(DFL)」も姿勢を支えるために重要です。
らせん線(スパイラルライン)は頭から足までいってまた頭に戻ってくるため、非常に長く二重らせん構造をしているのが特徴です。
その構造ゆえに、特にゴルフや野球など身体の回旋運動を伴うスポーツのおいて重要です。
同時に、全身を巡っているため、らせん線(スパイラルライン)が硬くなると運動の制限にもつながるため、うまくリリースできるようになりたい筋膜ラインです。
〇らせん線(スパイラルライン)は聞いたことがあるけど、どう治療に活かして良いのか分からない
〇回旋を伴う運動のパフォーマンスを高めるヒントが欲しい
そんな方にはおススメのエポックオンラインスクールとなります。
エポックオンラインスクールとは?
ファンクショナルラインは片脚立位にも重要
機能線(ファンクショナルライン:FL)は、身体の中心をまたいで反対側につながるラインです。
身体の前を通るフロントファンクショナルラインと後面を通るバックファンクショナルラインがあります。
静的な立位保持にはほとんど関与していないとされていますが、ダイナミックな姿勢の保持には重要と考えられています。
そのため、特に高いパフォーマンスが求められるスポーツ分野などではよく取り上げられます。
リハビリ場面で言うと、片脚立位の評価の際にも考慮するべき要素になるのがファンクショナルライン。
ファンクショナルラインは骨盤と肩甲帯をつないでいる筋膜ラインであり、片脚立位の際には重要な位置づけとなるのは想像に難くないでしょう。
回旋の運動連鎖を理解しないと人の動きは理解できない
人間が行うほとんどの動作において回旋という動作を度も伴います。
歩行だってそうですよね?矢状面や前額面上だけの動きではなく、水平面での動きも入っています。
投げる、走るなどの動作も同様です。
この回旋をコントロールしているのがらせん線(スパイラルライン)と機能線(ファンクショナルライン)です。
今回お話するこの2本の筋膜ラインの理解をしているだけで動作の見方が違ってきます。
姿勢・動作分析はもちろん、治療アプローチの精度も上がることでしょう。
アナトミートレインをきちんと理解するためには欠かすことができない2本です。
プログラム
・スパイラルラインとは
・スパイラルラインの評価(体幹の回旋、頭部前方突出、骨盤傾斜と足のアーチ、膝のトラッキング)
・スパイラルラインの治療(菱形筋-前鋸筋スリング、腸脛靱帯、足のアーチ、第4ハムストリングス)
・ファンクショナルラインとは
・ファンクショナルラインの運動機能(四肢の複合体の安定化、力の移動)