痙縮に対する評価と治療|ボトックス治療後の対応方法について~#905
相星 裕生 先生
理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)
痙縮をきちんと評価して治療につなげる
脳血管疾患のリハビリテーションにおいて痙縮が問題になることは多いでしょう。
痙縮とは上位運動ニューロンの障害により運動速度依存性の伸張反射の亢進を呈し、
深部腱反射の亢進をともなう運動障害のことを言います。
痙縮にアプローチするためには、まずは痙縮のメカニズムを知ることが重要です。
このセミナーでは、痙縮のメカニズムを理解した上で、そのアプローチ方法を学びつつ、
セラピストがボトックス治療後にすべき治療について学んで頂きます。
ボトックス治療後にすべきリハビリ内容とは?
痙縮の治療の1つがボツリヌス療法(ボトックス)です。
ボトックスとは痙縮に対する抑制効果を期待する治療法です。
臨床の中でボトックス治療をされている患者様は少なくありません。
なぜなら脳卒中治療ガイドライン2015において痙縮に対する治療としてグレードAで推奨されているからです。
痙縮に対する治療効果は高く期待されますが、
麻痺を改善するものでもなく、あくまで痙縮の程度を下げる治療です。
ボトックス治療後にどのようなリハビリテーションをデザインできるかによって
効果が最大化できるものと考えております。
本セミナーは脳卒中後のボトックス治療をされている患者様の
このセミナーを受講することで以下のことを目指します。
・痙縮のメカニズムを理解する
・痙縮に対するリハビリテーションを理解する
・ボトックス治療の効果を理解する
・ボトックス治療後にしておくべきことを理解する
・片麻痺患者様の治療方法について学ぶ
ボトックス治療の効果やその有用性を理解することができます
セミナーではボトックス薬剤についてや超音波画像診断装置を用いての注意点、使用方法、奨められる治療法など、
臨床症例研究を交えながら基礎的なところから解説していきます。
・ボトックスをしている病院ではあるがその後のケアがわからない
・エコーをするにあたり、まずどういった点に注意しなければならないのかわからない
このようなお悩みをお持ちの理学療法士・作業療法士向けのセミナーとなっております。
ボトックス+リハビリテーションはまだ歴史も浅く効果もブラックボックスであると思われます。
実際の症例を交えて痙縮に対するリハビリテーションを理解しましょう。
プログラム
〇脳卒中における痙縮のメカニズム:
脳卒中における痙縮のメカニズムについて知りましょう
メカニズムを細かく知ることで治療再考につながります
〇痙縮に対するリハビリテーション:
痙縮に対してどのように評価してどうアプローチしていくかについて学びます
〇ボトックス治療について:
ボトックスとは?
ボトックスの保険適応、どこに施注すればよいのか?
何を用いて施注すればよいのか?
注意点は?
といった点について詳しく述べさせていただきます
〇ボトックス治療+リハビリテーションの実際:
ボトックス治療後のリハビリテーションについてEBMを中心に紹介
また私の症例研究についてもご紹介させて頂きたいと思っています
〇まとめ、質疑応答:
最後に質疑応答を活発にできればと考えています