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実践で役立つ!脳卒中下肢装具の基礎知識と調整方法#848

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川場 康智 先生

小豆澤整形器製作所 義肢装具士

 

 

装具を選定するために必要な知識を補充しよう


 

2020年現在、臨床場面において脳卒中者の装具選択に最も携わっている職種といえば、理学療法士ではないでしょうか。

 

では、その装具の選択理由について根拠を持って明確に答えられるでしょうか。

 

残念ながら、装具の選択に関するエビデンスはありません。

 

つまりは、各々の経験に基づいて「ある時点」の「ある問題」を解決する手段として装具が用いられているのが現状です。

 

 

オルトップAFOは治療用装具ですか?それとも生活用装具?


 

セミナー等で理学療法士さんに装具についてお話をする際、よくこの質問を投げかけます。

 

「では、長下肢装具は?」という質問にも、予想通りの答えが返ってきます。

 

麻痺の程度によっては急性期の歩行訓練にオルトップAFOを用いることはありますし、長下肢装具は大昔からポリオ患者にとって生活必需品でした。

 

つまり、装具を選定する際には、「どのような目的で使用するか」が非常に重要で、それによって性格が大きく異なります。

 

例えば、治療用装具は、主に課題難易度を適切な難易度に調整する目的で使用されるため、過度に安全な装具は学習効果を妨げる可能性があります。

 

一方で、日常生活上の困難を解決するために用いる装具では、安全な動作を確実に遂行できるように設計しなくてはいけません。

 

このように、装具の使用目的を明確化する作業を省いてしまうと、装具の選択を困難にするばかりか、効果判定を行うこともできません。

 

 

 

 

近年、急性期における早期からの歩行訓練や評価機器を併用した装具療法が普及し、訓練場面で多くの装具が用いられるようになりました。

 

そして、多くの方がその後の生活場面においても継続して長期にわたり使用するため、劣化や破損は避けられません。

 

また、身体機能や能力の変化に合わせて、装具の仕様も適宜見直す必要があります。

 

そのため、問題点の抽出や装具選定・効果判定についてはもちろん、装具の調整方法や保険制度、作成後のフォローアップなど、装具作成に携わるために必要な知識は多岐にわたります。

 

 

このセミナーでは、脳卒中片麻痺者が使用する下肢装具の基礎的な内容や目的別装具選びのポイントや、

小道具を用いて歩容を劇的に変化させるテクニック、

患者様やその家族への説明に役立つ装具の支給制度など、

翌日からの装具療法に役立つ実践的な情報をお伝えします。

 

 

プログラム


・下肢装具の名称や、装具検討時に飛び交う専門用語の整理

・治療用装具と生活用装具の違いや選定時に重要視すべきポイントについて

・装具の機能的理解に役立つ歩行のバイオメカニクスと装具の物理特性について

・各種下肢装具の種類とその特徴について

・備品装具をフル活用!装具選定に役立てるための装具の調整方法

・SPEX膝継手付き長下肢装具を用いて訓練課題別に膝・足継手の調整方法を実演

・今更聞けない!ダブルクレンザックの調整方法

・実例から学ぶ生活期の装具トラブル

・装具の支給制度について