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リハビリに必要な循環器の基礎知識~弁膜症・心音~#837

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真鍋 周志 先生

理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士

 

 

心リハ業界では近年弁膜症患者は増加傾向にあります


弁膜症は循環器病棟にしかいないから、自分には関係ない。

そう思っていないでしょうか?

実際にはそうでもなくて、おそらくあなたが思っている以上に一般的な疾患なんです。

弁膜症と言うと、昔はリウマチ熱などの感染症を原因とした患者さんが多数でした。

しかし、それも昔の話で今では高齢化に伴う弁膜症が増加しているんです。

その代表が『大動脈弁狭窄症』です。

あなたの周りにも大動脈弁狭窄症を合併している患者さんがいないでしょうか?

 

○そもそも、弁膜症のことを良く知らない方

○基本的な心エコーの理解や聴診の方法を知りたい方

○高齢大動脈弁狭窄症患者が多くて困っている方

 

もしあなたがこのような方ならこのセミナーはおすすめです

 

代表的な2つの弁膜症を理解しよう


心臓には4つの弁が存在します。

大動脈弁・肺動脈弁・僧帽弁・三尖弁

これらの弁の機能に問題が生じているのが弁膜症です。

弁膜症には大きく分けて2通りあります。

弁が硬くて開かない『狭窄症』

弁が閉まらない『閉鎖不全症(逆流)』

つまり、4つの弁に2通りの異常があるので少なくても8通りの弁膜症が存在します。

その中でも臨床で遭遇頻度が高いのは2つです。

『僧帽弁閉鎖不全症』と『大動脈弁狭窄症』

まずはこの2つの病態を理解すると他の弁膜症もおおよそ病態を理解することができますので、この2つをしっかり押さえましょう。

 

弁膜症の理解には心エコーが大事


弁膜症に関しては心エコーで検査することが可能です。

つまり、エコーの所見を見れるようになることがとても大事ということになります。

エコーの動画を見れるのも大事ですが、まずはエコーの検査結果に上がってくるあの膨大な英語と略語の意味、そして数値の理解ができるようになりましょう。

もちろん、弁膜症以外でもエコーは見れるようになった方が良いですね、何より非侵襲的に心臓の中の動きが分かるというのはとてもありがたいことです。

 

聴診も弁膜症の理解に役立ちます


聴診で聞いている心音って、何の音か知ってますか?

諸説ありますが、弁が閉じるときに生じる音であるというのが一般的な理解となっています。

つまり、心音の聴診は弁の状態を診ているということができます。

また、心音には心雑音と呼ばれる特有の雑音があります。

呼吸音の聴診で言うラ音みたいなものです。

ラ音って、けっこう微妙な時、判断に迷うときが多くないですか?

それに比べると、この心雑音は比較的聞きやすいものなので、知っておくと結構便利です。

 

隠れ弁膜症患者さんがけっこういます


どんな疾患でもそうなんですが、隠れ○○って必ずあります。

一時、隠れCOPDって言葉が流行った記憶がありますが、やはり隠れ弁膜症患者さんはけっこういると予想されています。

COPDはそもそも手術をするものではないですが、弁膜症は治療は原則弁置換術です。

隠れ弁膜症は聴診などでスクリーニングし、必要であれば心エコーをとってもらえば痛くもかゆくもなく診断が可能です。

しかし、それより悩ましいのは治療を希望しない方が多いことかもしれません。

高齢化に伴う弁膜症が多いので、高齢な方は手術を拒否される方がいます。

最近はカテーテルを利用した弁膜症の治療ができるようになっているので、開心術以外の方法もあるのですが、それでも拒否される方はいます。

そういった方が心臓とは関係ない疾患で入院し、リハビリのオーダーが出る。

こういうケースが実際にけっこうあるんです、だから脳神経外科でも整形外科でも消化器外科でも、どこにでも弁膜症患者さんは隠れている可能性があります。

セミナープログラム

1. 弁膜症の病態
代表的な僧帽弁閉鎖不全症と大動脈弁狭窄症の病態を理解します。
最終的には心不全症状を呈することになりますが、なぜ心不全になるのか理解しましょう。

2. 弁膜症の評価・検査~心エコーの基礎~
弁膜症の検査の代表は心エコーです。
エコーは細かなところまで見るのは難しいですが、代表的な数値や所見をまずは見れるようになることでエコーを見る習慣がついてきます。

3. 弁膜症の評価・検査~心音の聴診の基礎~
心音の聴診は弁膜症の有無のスクリーニング的要素がけっこうあります。
確定診断まではできませんが、ここでは弁膜症に関係する心音・心雑音について理解します。

4. 弁膜症の運動療法
重度のケースを除いて、弁膜症患者さんは運動療法の適応となります。
Ope適応前の患者さんの場合は心不全症状の管理が基本となります。
弁膜症患者さんの運動療法について基本的な考え方を学びましょう。