心疾患に対するアナトミートレインアプローチ#833
波田野 征美 先生
理学療法士 / Mr.コリとる院長 / Oriental Physio Academy 代表
リハビリの現場で担当する患者の多くは高齢者です。
運動療法を中心としたリハビリを進めたいわけですが、運動療法をするにあたって様々なリスクが生じてきます。
その代表例が・・・
高血圧。
有酸素運動に代表されるような軽度の負荷の運動療法には降圧効果がありますが、筋肥大を狙うような負荷になってくると血圧が上がり様々なリスクが生まれてきます。
医師から降圧剤を処方されていても、正常値より少し高いという患者さんも多いと思います。
そのような時に運動療法以外でも徒手療法で血圧を下げることができる可能性があります。
筋膜リリースで血管の柔軟性を改善させる方法とは?
実際に筋膜リリースを行うと血管の硬さが筋膜リリースを行わないグループと比べて優位に低下したという研究報告があるため、筋膜リリースによって心疾患の予防・改善に繋がる可能性も示唆されています。
アナトミートレインへのアプローチで血圧改善
また筋膜リリースを行うに当たってアナトミートレインが最も有名だと思いますが、アナトミートレインと鍼灸で使われる経絡が同じ走行です。
鍼灸治療には正常から逸脱した血圧の場合において10〜15mmHgの降圧効果があることが報告されているため、アナトミートレインと経絡が同じものと考え、鍼灸治療の理論を使ってアナトミートレインへアプローチすることで心疾患に対応できるようになります。
ROMとMMTで心疾患の評価
東洋医学では脈診や腹診といった独特な検査で原因を探っていきますが、本セミナーではアナトミートレインとの関係性からお話ししますので、筋・筋膜の異常として出てくる可動域制限や筋力低下から心疾患の評価と治療の方法をお伝えしていきます。
プログラム
東洋医学の整体観
代表的な心疾患
東洋医学から考える心疾患
代表的な治療点