腰痛の評価と治療アプローチ~即効性のあるアプローチとは?~#818
芝 由則 先生
ひろし整形外科 リハビリテーション科科長/理学療法士
あなたは腰痛治療に対してこのような悩みはありませんか?
・痛みの治療に悩んでいる若手セラピスト。
・セラピストの質のばらつきに悩んでいるチームリーダー。
書籍に載っているようにやっているのに、セミナーで学んだようにやっているのに、思ったような治療効果が出ない・・・
そのような理学療法士・作業療法士のあなたにおすすめのセミナーです
腰痛治療の技術に苦手意識があるならテーピングを使ってみよう
治療技術は、勉強会で学んだ治療技術が熟練するまではある程度年数を要します。
しかし者さんは我々の成長を待ってくれませんし、
患者さんの症状はセラピストによって治療ができる人とできない人がいます。
そうなると患者様は困りますよね。
それではどうすればいいか。
自分の手だけで技だけで治すんだという思いを一旦置きましょう。
今回のセミナーでご提案するのはセラピストの治療技術を補助するために「テーピング」を活用することです。
テーピングといってもその種類・用途は様々あります。
①スポーツ領域でよく用いられるアスレチックテーピング。(固定性テープ)
②カイロプラクターが開発したキネシオテーピング。筋肉テープとも言われます。(非固定性伸縮性テープ)
③柔道整復師が開発したスパイラルテーピング。格子状に貼り付けるのが特徴です。(非固定性非伸縮性テープ)
それぞれの特性を活かして、運動器理学療法における評価・治療の補助ツールとして総合的にテーピングを用いて治療しています。
それを「Taping for Physical therapy of Locomotive organ」という意味で、
「ロコフィジテーピング」と名づけました。
テーピングを使った治療は若手でも結果が残せます
ロコフィジテーピングを活用しますと体の痛みの原因が容易にクリアになってきます。
なにより臨床経験の少ない若手セラピストでも対応しやすい状態なり、セラピスト間の技術差を埋めてくれます。
これをチーム全体で用いることができれば、あの先生がいい、この先生がいいという患者さんの要望はなくなります。
するとどのセラピストが対応しても一定の質が保てます。
今回のセミナーでは運動器の痛みの中でも頻出する腰痛に対する評価と治療の手順を二日に渡ってご紹介します。
プログラム
■腰痛の評価と治療 前編(1月23日)
①運動器機能異常の診かたのプロセス
②ロコフィジテーピングの基本的な貼り方:固定性テープ、非固定性伸縮性テープ、非固定性非伸縮性テープ
③FT(Taping to facilitate)とは
④マッスルマッピングの臨床への応用
⑤筋機能異常に対する評価と治療
マッスルマッピングとロコフィジテーピング:
a.上肢~体幹リンクの視点:
中斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋上行部、僧帽筋横行部、広背筋、腸肋筋
b.共同運動パターンの視点:
中斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋上行部、僧帽筋下行部、広背筋、腰方形筋、内腹斜筋、外腹斜筋
c.疼痛を惹起している責任筋の視点:
多裂筋、最長筋、腸肋筋
■腰痛の評価と治療 後編(1月30日)
①関節機能異常に対する評価と治療
ボーンマッピングとロコフィジテーピング:腸骨誘導(仙腸関節)
運動療法:腸骨誘導(仙腸関節)
②神経機能異常に対する評価と治療
ラディキュロパシー理論について
治療高位決定のための検査:スクレロトーム、皮膚痛覚検査
ナーブマッピングとロコフィジテーピング:坐骨神経、脛骨神経、腓骨神経、大腿神経、閉鎖神経
神経モビライゼーション:坐骨神経、脛骨神経、腓骨神経、大腿神経、閉鎖神経
物理療法:直線偏向型近赤外線
運動療法:神経の血流を改善するための5つの運動療法
③筋肉内局所機能異常(トリガーポイント)に対する治療