【基礎から学ぶ2days】循環器疾患の理学療法を理解するために必要な循環生理の基礎#797
真鍋 周志 先生
理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士
※このセミナーは循環器疾患の評価や治療を、よりわかりやすくかみ砕いてお話しいただきますので、若手セラピスト向けになっています。
理解度をチェックしながら2日かけてゆっくり丁寧に進めていきますので、あなたの臨床スキルを確実にUpさせます。
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循環生理とは循環器と生理学を掛け合わせたような言葉ですね。
我々理学療法士は脳血管系や骨関節系については比較的よく勉強しており、深い知識と臨床スキルがあると思います。
一方、私の知る限り、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士というリハビリテーション職にとってはこの循環器というのが最も苦手な分野の一つです。
○循環生理に自信がない
○臨床で循環器系の解釈に悩んでいる
○職場に循環器に強い先輩がおらず、頼れる人がいない
○これから心臓リハビリテーションをやっていきたいが、何から勉強して良いか分からない
このセミナーではこれらの悩みを持つあなたに
少し時間を多めにとって丁寧にご説明します。
セラピストで循環器疾患に苦手意識を持っているあなたにおすすめ
この分野は絶対的に知識が必要不可欠です。
いくら臨床経験値を高めたとしても、知識がない状態では永遠に理解することができません。
なんとなく臨床がこなせるようになっているのは、ただ慣れただけ。
その証拠に、循環器について自信をもって後輩指導ができる理学療法士を私はほとんど見たことがありません。
2021年以降、心疾患のリハビリができるセラピストが選ばれます。
その理由をあなたは説明できますか?
循環器疾患の知識を早く身につけた方が絶対に良い理由とは?
知識を身につけることは、別に非医療職であっても学生であっても勉強さえすれば誰でもできます。
しかし、臨床に接することがない人がいくら書籍から学習したとしてもその知識を活用することがありませんので、その知識は死んでいきます。
我々理学療法士・作業療法士・言語聴覚士というリハビリテーション職は毎日患者さんのリハビリテーションを行う際に何らかの循環器の知識を活用しているはずです。
血圧が高い
脈が速い
心電図上、不整脈が出ている
心不全症状が昨日より改善している
などなど。
これらはすべて循環生理の知識がないときちんとした解釈には至りません。
知識があればそれを生かして毎日Try&Errorで試行錯誤することができますよね?
でも、知識がないとただ現象を現象としてとらえるだけで全く頭が回転しません。
毎日頭を使うことで循環器に関する経験値がついてくるのです、知識がない状態での経験はほぼ無駄になってしまう。
せっかくあなたの貴重な人生の時間を費やして臨床に出ているのに、あまりにもったいないと思いませんか?
一刻も早く知識を身につけて臨床で活用する、それこそが唯一無二の循環器系臨床スキルを高める方法なんです。
○循環生理に自信がない
○臨床で循環器系の解釈に悩んでいる
○職場に循環器に強い先輩がおらず、頼れる人がいない
○これから心臓リハビリテーションをやっていきたいが、何から勉強して良いか分からない
このような方にお勧めのセミナーになります。
プログラム
- 循環器の役割
まずは導入編。
そもそも、循環器系ってなぜ必要なのでしょうか?
- 循環器系の解剖
循環器系として、心臓と血管の解剖についてお話します。
血圧は心臓側の要因と血管側の要因によって変動しますので、血圧の理解にはこれらの知識が必要です。
- 刺激伝導系と心臓電気生理
心臓は心筋細胞の塊です。
心筋細胞はイオンの動きによって生じる電気の力で収縮・弛緩しますので電気生理学を学びます。
同時に刺激伝導系の基本を理解して、心電図波形を見れるようになりましょう。
- 心ポンプ機能の規定因子
心臓は収縮と拡張を繰り返す臓器です。
その最も代表的な機能であるポンプ機能について理解します。
心臓がどのように循環を調整しているかを考えます。
- 心筋酸素需要と供給の関係と冠循環
心臓は1年365日、1日10万回程度休むことなく収縮を続けています。
心筋も筋肉なので酸素がないと収縮・拡張ができません。
心臓の特殊な循環系である冠循環と需要と供給の関係を理解することは虚血性心疾患
の理解にとても役に立ちます。
- 心周期(Cardiac Cycle)
心臓の収縮拡張と心臓の中の圧の変化、それに伴う弁の変化を理解します。
ここを理解すると心エコーや聴診の理解に役立ちます。
