【オンラインセミナー】ヨガと理学療法から読み解く腰痛治療#762
町田 ユカリ 先生
理学療法士 / ヨガインストラクター
理学療法士・作業療法士なら慢性腰痛の治療方法を確立すべきだ
外傷直後や急性炎症ではない痛みの場合、
腰痛で言えば慢性腰痛の場合の考え方です。
腰の痛みが3か月以上続くことを、慢性腰痛と言います。
原因を特定できる腰痛(腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など)は、全体の15%。
逆に、全腰痛の85%は原疾患が特定できないものです。
(筋性腰痛、椎間板性腰痛、椎間関節性腰痛、仙腸関節性腰痛など)
成人の80%は腰痛を経験したことがある、と言われています。
腰痛を治療することはセラピストにとって避けても通れない道と考えます。
しかし、どのような評価や治療を選択すればいいか悩むのではないでしょうか。
今、疾患は多様化しつつあり
病院ではケアしきれない疾患がたくさんあります。
体のアプローチで大切なことは、
痛みの軽減と同時に自分自身のボディイメージや動作パターンを把握すること。
自分の姿勢は?
その時に脊柱や骨盤はどうなっているのか?
いつどんな痛みがあるのかを明確化していくことです。
ヨガの考え方、動きを応用することで、
私たちセラピストはもっと広い視野で多角的に、
体から心から患者さまのセラピーを行うことができます。
ヨガを通して筋膜・ボディイメージへアプローチすることができます
現代人の多くは、
自らの姿勢や体の状態といったボディイメージをうまくとらえることが苦手です。
身体図式(ボディイメージ)は、固有受容感覚、触覚、前庭感覚などの感覚受容器で受け取る刺激をもとに構成されます。
しかし、デスクワークが主流になり、活動量が低下していく中で、
感覚刺激の減少、脳の不活性化が生じ、
正確な身体図式を構成することが難しくなっているのです。
体は全てつながっています。
アナトミー・トレインなどの本にもある通り、
筋膜の流れを学べば、想像がつきやすいと思います。
ヨガのポーズは、体全体のつながりを理解するのに非常に有効であり、
評価にも治療にも用いることができます。
痛みが強い方、触られることへの恐怖心がある方への評価・治療にも使えます。
そして、ポーズの形がある程度決まっているので
自分自身のボディイメージと継時的変化を捉えるためにも有効です。
腰痛治療では、腰部ばかりにアプローチしていませんか?
それが逆に、患者さんの痛みを誘発してしまっている可能もあることを知ってください。
腰痛持ちのセラピストが増えています。
町田先生は、
年間1,000レッスン近くのヨガレッスンを受け持つ中で、
腰痛に悩む方も多く通われてきました。
傾向として多いのが、
腰部以外のところに原因がある方が多くいらっしゃることです。
さきほど、ボディイメージが崩れている現代人が多いと話しましたが、
それは動作指導を行う私達セラピストも例外ではありません。
腰痛は、セラピストの職業病とも言えます。
医療現場や介護現場で半分は腰痛と言われている現代に
セルフメンテナンスは欠かせません。
「医者の不養生」と同じように、
「セラピストの腰痛」
も、深刻な問題です。
このセミナーでは、ヨガのポーズを通して、
根本原因である部分を見つけ出し、アプローチすることができます。
解剖学・運動学の理論を背景にヨガシークエンスを組むことで、
臨床にも活かせるヨガレッスンができます。
訪問リハビリやデイケアなどでも活かせるコンテンツがたくさんあります。
特に、セラピスト自身が腰痛を抱える場合は、
ぜひご受講をおすすめします。
プログラム
◉体をつながりで考えるスキル(症例検討20分)
・ヨガポーズを通しての評価方法/セラピーへのつなげ方
・その痛みはどこからきているのか、代償運動の根本を考える
◉訪問リハビリでの症例(20分)
・96歳からヨガを始めました!腰痛で寝たきりからの変化
◉腰痛のためのヨガレッスン(60分)
・自分の体を内観する 左右差と相対バランスについて
「ボディイメージ」「プラティヤハーラ」
・ヨガポーズをホームエクササイズとして確立する
・セラピストが誘導してしまっている痛み
◉質疑応答(20分)
【事前課題】
以下のYouTube動画を見ていただくことで、講座をスムーズに行うことができます。
(ゆっくりお話していますので2倍速でもお聴き頂けます。)
◉臨床でうまくいくためにヨガでできること
https://www.youtube.com/watch?v=Qs-J-rhqQ84
◉体のどこが硬いかを感じてみる
https://www.youtube.com/watch?v=c7xDIuSjq5Q
町田先生からのメッセージ
体が硬い人も気にしないで!
レッスンは見ているだけでも結構です。
ヨガの考え方を学ぶことで何か+αのスキルにしてください!
有意義なお時間にしたいと思っています。
当日お会いできることを楽しみにしています。