【オンラインセミナー】循環器疾患のリスク管理とフィジカルアセスメント#743
真鍋 周志 先生
理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士
リハビリ職に必要なフィジカルアセスメントとは?
臨床でリハビリを行う以上、リスク管理は切り離せない課題です。
あなたはこのような症状や疑問を臨床で抱いたことはありますか?
・離床を促したいのになぜ血圧が下がるのか?
・歩いている最中に動悸や息切れが起こっている理由は?
・運動負荷をかけると唇が青ざめてきた。その原因は?
・脈が飛ぶ現象がある。これは大丈夫なのか?中止すべきなのか?
これらの症状はフィジカルサインと呼ばれます。
身体の表面に現れる異常現象をいかに早く察知して理解して
その症状は、何が原因で起こっているのかを視診、触診、聴診、打診を用いて評価し、理解することを
フィジカルアセスメントといいます。
フィジカルアセスメントを通じて情報を適切に得ることで
運動を停止したり、もしくは負荷量を調整してリスクを回避したりして、
患者様に安全にリハビリを受けていただけるようにしなければいけません。
本セミナーではリスク管理をどのようにしていくかを学び、
こうした悩みを解決する糸口を得るきっかけになると信じています。
息切れの原因は運動療法を行う上で重要な情報です
心疾患だけでなく、呼吸器疾患でも見られる症状として息切れがあります。
・ベッドからの離床時
・食事中
・歩行練習中
・会話を続けている最中
これらの状況とは息切れを起こしやすい場面です。
しかし一概に息切れをおこしているといっても、その原因は様々です。
単純に酸素摂取量が少ないのか
肺胞気動脈血酸素分圧較差が低下しているのか
内呼吸がうまくいっていないのか
血液循環機能が低下しているのか
静脈還流量が減少しているのか
単純に考えてもこれだけの原因が考えられます。
しかしながらそれらの病態や身体機能によっても様々です。
ですが症状として「息切れ」や「チアノーゼ」が症状として表れている以上
今の状態は「異常」なのです。
息切れをなぜ起こしているのか、
息切れ以外にもどのような症状が現れるのか
その際の呼吸音はどのような音が聞こえるのか
これらを血圧の測定や視診、聴診などの技術をもって評価することで
見えてくる症状や異常がたくさんあります。
浮腫の症状はリスク管理を学ぶ上で見逃せません
心疾患で見逃せない症状として浮腫があります。
浮腫は静脈還流量が低下してくることで起こる症状として有名ですが
静脈還流量がなぜ減少するのか、その原因をまずは考えてみてほしい。
静脈還流とは心臓から出た血液が静脈を通って心臓に戻ることです。
ですが本来静脈とは静脈弁による逆流防止が行われるはずなのに、その静脈に血液がうっ血してしまっているのです。
その原因は様々です。
・心臓から拍出される血液量が少ない
・動脈自体が変性してしまい血液を正常に送れない
・静脈に還流するが右心房や右心室に負担がかかっているため静脈が帰れない
・筋力低下により下腿の筋の収縮で中枢に血液を戻すことができない
・電解質異常により間質細胞への浸潤が起こっている
浮腫の原因を考えるだけでもこれだけの問題点が考えられます。
上記の内容だけでも、運動時に危険な浮腫なのか、それとも運動を推進していかなければいけない浮腫なのか、
病態を理解してその浮腫の原因を推察しなければ運動療法を処方できませんよね。
浮腫を見分けられるかどうかはリスク管理を行う上で重要になります。
理学療法士・作業療法士がリスク管理を学ぶ理由とは?
あなたはなぜリスク管理を学ばなければいけないのでしょうか?
それは理学療法士・作業療法士が、患者様が「安定している」状態から「不安定な状態」に変化させる職業だからです。
医師や看護師は、患者様の状態を安定させるために、日夜努力を重ねてきます。
昔は病気や骨折になったら数週間~数か月安静ということが当たり前でした。
しかし最近は早期離床、早期歩行が一般的になってきているのは周知の事実です。
急性期では入院後1か月以内に回復期に転院するということも当たり前になってきました。
つまり回復期もほぼ亜急性期化してきており、患者様は安定していると言えない状況で転院してくるのです。
その中で、安定している患者様に運動負荷をかけてリハビリを行うとどうなるか。
患者様の身体機能だけでなく循環機能や精神機能など様々な機能が不安定な状態にあるのに
より不安定な環境に身をおくことになります。
そうすると患者様は症状が悪化する可能性もありますよね。
その悪化する可能性をいかに見極めて、適切な運動負荷を設定しリハビリを行うか
その際のリスクを最小限に抑えるためにフィジカルサインを見逃さないようにしなければいけません。
そのためにリスク管理やフィジカルアセスメント方法を学ぶのです。
回復期や維持期の少ない情報下で行うべきリスク管理方法を学ぼう
リスク管理と聞くと、どうしても急性期のイメージが強いかもしれません。
しかし、回復期や維持期の理学療法士・作業療法士にこそ、必要な技術なのです。
まず、急性期であれば呼吸器や心電図、定期的なエコーやレントゲン、MRIといった多彩な評価バッテリーが数多く得られます。
しかしながら、回復期や維持期ではそうした情報を得たくても得られません。
ではどこで得るのかというと、患者様の日頃の様子やフィジカルサインを見極めることが
リスク管理に繋がるのです。
・口の渇き
・眼球内の血管の量
・指先や手の色
・皮膚の状態
・呼吸の回数や深さ
これらの症状をきちんと把握できているかどうか、そして普段と異なることはないかどうかを見極めることが
情報の少ない回復期や維持期で働くセラピストには重要な技術になります。
リスクの高い患者様が回復期に増加傾向だからこそリスク管理を徹底しよう
前述したとおり回復期が亜急性期化してきています。
安定している患者様のように見えても不安定である場合も少なくありません。
そんな中、運動療法を処方していくためには、患者様のフィジカルサインをいかに見逃さないようにするか、
心電図やレントゲンをきちんと評価できるようになるかが、リスク管理に重要な知識、技術になるからです。
だからこそ回復期や維持期のセラピストは、リスク管理の方法を学ばなければいけないのです。
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ですがこれは実は学生の中でもトップ3に入るくらい苦手だという学問でもあると思います。
それはなぜか?
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プログラム
1.リスク管理総論
2.循環器疾患のリスク管理のポイント
3.循環器疾患のフィジカルアセスメント
1)息切れ
2)浮腫
3)聴診