理学療法士が知っておきたい人工呼吸器の基礎 その①#693
真鍋 周志 先生
理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士
人工呼吸器と聞くと
『うわぁ、難しそう・・・』
『人工呼吸器が繋がれた患者さんの理学療法なんて怖くてできない…』
『呼吸の勉強はしてみたけど英語や難しい単語ばっかりで理解できない…』
などなど、あなたも強烈な苦手意識を持っていないでしょうか?
筆者も昔若いときはそうでした。
でも目の前には自分の患者さんがいます、分からないでは済まされません。
職場の先輩に聞いても、よほど呼吸に詳しい先輩がいない限りそこまで詳しい返事はかえってこないのではないでしょうか?
それもそのはずで、少し勉強したからとか呼吸療法認定士の資格を持っているからとか、その程度の勉強だけでは人工呼吸器の理解は難しいです。
筆者も片っ端から教科書やら文献やら調べたりしましたが、自分が分からないところを理解するための情報がなかなか見つからなくて大変苦労した記憶があります。
その後も様々な研修会に参加して、多職種から多くのことを学び、臨床で悩む日々を過ごしてきた結果、今では人工呼吸器に自信が持てるようになりました。
そして、呼吸分野の認定理学療法士になり日々の臨床で人工呼吸器に接することが楽しみとなっています。
結論から言うと
人工呼吸器がついている患者さんは安心します
ついていなくて呼吸状態が悪い患者さんの方がよっぽど不安です。
今回はそんな人工呼吸器の基礎について解説したいと思います。
到達目標
- 人工呼吸器の目的を理解する
- 人工呼吸器の代表的なモードを理解する
- トリガーについて理解する
カリキュラム
1.人工呼吸器の目的
☑気管挿管 ☑酸素療法 ☑換気療法 ☑低流量システム ☑高流量システム
2.代表的な人工呼吸器のモード
☑CMV ☑SIMV ☑CPAP ☑Assist/Control
3.人工呼吸器の仕組みをもっと理解する
☑PS(プレッシャーサポート) ☑トリガー ☑ミストリガー ☑オートトリガー