心不全の病態把握に必要な基礎知識#679
堀越 一孝 先生
湘南藤沢徳洲会病院リハビリテーション室 / 3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士 認定理学療法士(呼吸)
PT・OT・STのための循環器リスク管理セミナー
2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、
国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、
人類が経験したことのない『超・超高齢社会』を迎えます。
これが『2025年問題』です。
それに伴い、医療技術の進歩により心疾患を有する患者、
とりわけ慢性心不全患者は増加の一途を辿っています。
また、高齢化とともに、ただ単に心疾患を有するのではなく
様々な疾患を有する、いわゆる重複障害を有する高齢者が
増加しているのが現状です。
そのため、内部障害を既往に持つ整形疾患や
脳卒中患者が増加することは確実であり、
リスク管理や疾病予防という視点からも
心疾患を管理できるセラピストが必要となってきます。
このような方におすすめです。
・ 心不全という言葉だけで、何となく怖く漫然と不安を抱えている。
・心不全で何を評価すればよいのかわからない。
・何から勉強すればよいのかわからない。
・ そもそも、何がわかっていないのかもわからない。
プログラム
①心臓の解剖・生理学のおさらい
心不全の病態把握に必要不可欠な心臓の解剖・生理学を整理します。
解剖・生理学を紐解いていくことで、病態把握が進んでいきます。
②心不全の病態把握
心不全の病態把握をすると、どのような治療が展開されるのか、
どのような身体所見が現れるのか、
またそれをどのように評価するのかが自然に理解できます。
③心不全に対する治療
病態把握ができたら、どのような治療が展開されているのかを学びます。
セラピストが目の前にいる心不全患者様に関わるとき、
いったいどのような治療をしているのか、を理解できなくては
何をして良いのかわかりません。
休ませるべきなのか、動かしてもよいのか、
そんなセラピストが関わる指針となるのがどのような治療が展開されているかです。
④心不全患者に対するリハビリテーションの進め方
病態把握をして、どのような治療が展開されているかを理解出来たら、
どのように心不全患者様に接するのかを考えます。
手で触れ、目で見て、耳で聞いて、五感をフル活用しながら
フィジカルアセスメントをします。
リスクを管理しながら、どのようにリハビリを進めていけばよいのかを学びます。
⑤ワークショップ(症例検討会)
講義を通して得た知識を自分のものにする近道とは・・・?
それは、アウトプットすることです。
実際の心不全症例から病態把握のトレーニングをし、
ディスカッションをして一日の講義の振り返りをするとともに
明日から使える知識を整理します。