若手セラピストのための「痛み」の評価と臨床応用 〜多面的な評価の重要性〜#654
竹内 崇洋 先生
津山第一病院 理学療法士
「痛み」には多面性がある事を理解し評価が行えていますか?
「痛み」は臨床を進めていく上で
頭を悩ます症状の一つであると思います。
その理由は様々ですが、
痛みを紐解く上で重要になるポイントが
国際疼痛学会(International Association of the Study of Pain; IASP)の定義にあります。
An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.(IASP,1986)
(痛みは、実際に何らかの組織損傷が起こったとき、
あるいは組織損傷が起こりそうなとき、
あるいはそのような損傷を表す言葉で表現されるような、
不快な感覚体験および情動体験である。)
この定義からも「痛み」は明らかな損傷がなくても
生じるものであり、
非常に主観的な要素が強い事がわかります。
また知覚という感覚的な側面だけでなく、
認知的・情動的な側面といった多面性がある事も見えてきます。
我々セラピストの想像を絶する得体の知れない経験・・・
その本音と向き合う為の
基礎作りをこのセミナーを通して学んでみませんか?
臨床でよく見かける変形性膝関節症などの
骨・関節系疾患はもちろんのこと、
脳卒中後の肩の痛みや
スポーツ関連動作に由来した痛みなど、
様々な疾患に対し応用できます。
「痛みが重要なのはわかるけど・・・、難しそう・・・」
という方は、
是非この機会に「痛み」に対しての
苦手意識を一緒に克服しましょう。
このエポックセミナーを受けると・・・
・少し心に余裕をもって痛みのある患者様に向き合う事ができるようになります。
・痛みの多面性を理解し、評価結果を基にした病態理解が行えるようになります。
・患者様やそのご家族への接し方や指導がより根拠をもって行えるようになります。
プログラム
1、神経科学からみた「痛み」の解釈
1-1 「痛み」のメカニズム(末梢から中枢神経系)とは?
1-2 記憶・注意・言語をどのように臨床に結びつけていくのか?
1-3 患者様の本音を導き出すためのポイント(対話の重要性)とは?
2、「痛み」の評価結果を基にした臨床応用
2-1 「痛み」の多面的な評価(感覚的・情動的・認知的な側面)とは?
2-2 評価結果をどのように解釈していくのか?
2-3 症例を通した具体的な臨床応用の実際
持ち物
・筆記用具
・動きやすい服装