【症状を診る】循環器疾患のためのフィジカルアセスメント#646
真鍋 周志 先生
理学療法士 / 呼吸療法認定士 / 認定理学療法士(呼吸、循環器) / 心臓リハビリテーション指導士
心不全が蔓延化してきています。あなたはきちんと評価できますか?
パンデミックという言葉は元々は感染症に使われる言葉ですが、
今後心不全が感染症のように急速に増加してくることが予測されます。
そのためこのようなネーミングが付けられました。
2030年には高齢化が相まって
急速に心不全患者さんが増えてくると言われています。
今、急性期病院のみならず、
地域全体で心不全患者さんを診る体制の整備が望まれています。
あらゆる心疾患は程度の差こそあれ、心不全へと進んでいきます。
心不全は心疾患の終末像なのです。
なのにセラピストが心不全について
理解していないということは大変問題ではないでしょうか?
このエポックセミナーを受けると・・・
・心不全の基礎知識を学ぶことができます。
・病態に対するフィジカルアセスメント(体表に現れる症状)を理解できます
・心不全症状に対する対処法を理解できます。
・身体所見の評価方法を実技を通じて学べます。(視診、触診、聴診)
心不全の症状を理解できればリスクは防げます。
隠れ心不全、という言葉があります。
隠れ○○というのはよく耳にしますが、
心不全も例外ではありません。
診断名がついていない、
心疾患があることすら指摘されていない高齢者が、
実は心不全のサインを出しているということは
少なくないと思います。
今回のリハビリテーションセミナーでは、
循環器疾患の基本的な病態理解から
特徴的な症状の生理学的理解を深めることを目標にします。
情報が少なくなる回復期〜在宅では
フィジカルアセスメント能力がより重要となります。
このリハビリテーションセミナーで
少しでも患者さんの力になってもらえればと思っています。
プログラム
▼テーマ1▼
フィジカルアセスメントについて理解する
❐フィジカルアセスメントとは?
❍アセスメントとイグザミネーションの違い
❍フィジカルアセスメントのステップ
❍つまり、フィジカルアセスメントに必要なことは何か
▼テーマ2▼
浮腫みのメカニズムを理解してフィジカルアセスメントを行う
❐浮腫みのメカニズム
❍意外に知らないもう一つのStarlingの法則
☑静水圧 ☑膠質浸透圧 ☑うっ血
❍体内の水分動態
☑頚静脈怒張 ☑体液貯留 ☑口渇と排尿
❐疾患別代表的な浮腫のメカニズム
❍心性浮腫
❍腎性浮腫
❍肝性浮腫
❍リンパ浮腫
❐浮腫のフィジカルアセスメント
☑圧痕 ☑全身性or局所性 ☑体重増加
▼テーマ3▼
息切れのメカニズムを探る
❐息切れのメカニズムを探る
❍息切れと呼吸困難感
❍原因代表的な息切れのメカニズム
☑心不全 ☑COPD ☑姿勢
❐息切れのフィジカルアセスメント
❍
▼テーマ4▼
聴診器で心臓を診る
❐心音を理解する
❍正常心音
☑Ⅰ音 ☑Ⅱ音 ☑呼吸と心音の関係
❍過剰心音
☑Ⅲ音 ☑Ⅳ音
❍ついでに、心臓の拍動を触れてみよう
❐心雑音と代表的疾患を理解する
❍収縮期雑音
☑大動脈弁狭窄症 ☑僧帽弁閉鎖不全症
❍拡張期雑音
☑大動脈弁閉鎖不全症
❐ついでに検脈からも情報を得る
☑遅脈 ☑速脈 ☑大脈 ☑小脈 ☑交互脈 ☑欠滞
持ち物
・筆記用具
・昼食、飲み物
・聴診器