腰下肢痛の評価と治療~徹底的に触診を学ぶ~ #625
波田野 征美 先生
理学療法士 / Mr.コリとる院長 / Oriental Physio Academy 代表
『腰痛症の80%以上が画像診断では原因がわからない』と言われています。
画像診断で「ヘルニア」をはじめとした異常所見が見つかって医師から「これが原因だね。」と診断されることもありますが
異常のある部位とデルマトームで一致しないことが多く、
そもそも、近年では症状のない人でもレントゲンやMRIを撮ればほとんどの人にヘルニアや狭窄などの異常が見つかるという報告があり、そういった異常所見と症状はあまり関係ないのが現実です。
そんな患者さんの多くは私がこれまでリハビリテーションセミナーでお伝えしてきた『トリガーポイント療法』で劇的な改善が見られるのですが
ごく稀に疼痛・しびれの出現エリアに関連痛パターンを持っているトリガーポイントをリリースしても大きな改善が見られない、場合によっては全く効果がないという患者さんに出会います。
そういう患者さんに出会ってしまった時に、関連痛パターンで考えればありえない筋肉をリリースした時に劇的に改善することをよく経験しました。
最初は「キートリガーポイント?・・・いやいや、だとしたらサテライトをリリースしても効果は出るはず。」と困惑したのですが
トリガーポイントの重要な症状を忘れていました。
そう。
『神経絞扼』
です。
収縮状態から戻れないトリガーポイントの形成部位では正常よりも太くなるため(ミリ単位の力こぶだと思ってください)
そこを通る神経を圧迫・絞扼してしまうのです。
今回のリハビリテーションセミナーで紹介する手技自体はトリガーポイントリリースがメインにはなりますが
腰痛・下肢症状を引き起こす
神経の走行
絞扼部位
各種検査
もお伝えします。
これまでのトリガーポイント療法セミナーでは「関連痛」にフォーカスしたものでしたが今回は神経絞扼にフォーカスしたアプローチです。
トリガーポイント療法以外の手技も紹介する・・・かもしれません。
まだトリガーポイント療法を受講していない人はもちろん
すでにトリガーポイント療法セミナーを受けている人でも
神経絞扼という新しい視点での手技療法を提案できるはずです。
是非、この機会にご参加ください。