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股関節疾患・外傷の術後荷重困難に対する評価と運動療法#611

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猪田 茂生 先生

伊賀市立上野総合市民病院 リハビリテーション課 理学療法士 整形外科リハビリテーション学会 認定指導員A

 

 

股関節術後疾患の問題解決の組み立て方を基礎から学べます



皆さんは、日頃どのような評価をして患者さんに運動療法を提供しているでしょうか? 早期退院という言葉に追われて、あるいはもう維持期だからと諦めて、十分な機能回復を得ようとせずに動作練習に終始していませんか?

 

私たち療法士の仕事の目的は理学療法を実施することではありません。

理学療法という手段を用いて基本的動作能力の改善を図ることで、患者さんの抱えている問題を解決することにあります。

問題解決のためには、問題を問題であると気づき、原因を見つけて、それに合った対処方法を選択する必要があります。

 

このエポックセミナーを受けると・・・


・評価、治療の組み立て方を学ぶことができます
・股関節の基礎知識を基礎から学ぶことができます。
・股関節治療に必要な触診技術を体得することができます。
・痛みの種類やその対処法を知ることができます。

 

評価技術は理論立てて学ぶ必要があります。


しかし、ひと言で「問題解決」と言っても、その進め方がわからないという人が大半ではないでしょうか?

ROM測定・MMTから習い始め、現状把握と効果判定に重点を置いた評価のみでは、問題の原因を見つけることができません。

これは、臨床実習で訪れた学生さんや勉強会などで出会う若い療法士の方々が、四苦八苦している姿から得た確信です。

実際に、荷重ができていないことは把握できていても、荷重ができない原因の見つけ方は?という問いに答えられない学生さんがほとんどです。

習った評価と臨床で求められる評価との乖離がここにあると考えています。

 

 

原因究明のために必要な評価の過程は主に2つあります。



1つは、動作困難がどのような機能低下・症状から起きているのかを見つけることです。

もう1つは、動作困難を起こしている機能低下・症状が、どこの組織の、どのような病態から起きているのかを見つけることです。

 

これらは、疾患、これまでの経過、手術内容、画像などの医学的情報の確認および問診、さらには動作分析などから予測を行い、さらに複数の所見を揃えて比較、統合することで推察します。

知識を並べて憶測で物を言うのではなく、情報・所見という事実を揃えて述べるということが大切です。

これは、私が知る一流の療法士の方々が、どのような手順・過程で評価を進めているかを分析しながら「1症例1症例を丁寧に診る」を続けてきた中で見つけた、現時点での評価の基本部分です。

 

本セミナーでは、股関節疾患・外傷の術後に荷重が困難であった症例を通じて、実際に行った原因究明のための評価を学んでいただきたいと考えております。

端折らず、丁寧に、ひとつひとつ、必要な所見を揃えて原因を見つけるための評価が大切であること、そのための機能解剖学的触診技術の習得が必要であることを理解していただければ幸いです。

 

プログラム


1.荷重困難の原因と評価手順 (講義と実技)

2.症例を通じた疾患・手術の理解と評価・運動療法の実際(講義と実技)

1) 変形性股関節症に対する人工股関節全置換術後の症例

2) 大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術後の症例

3) 大腿骨転子部骨折に対する骨接合術後の症例