腰痛治療の対策と軟部組織モビライゼーション#571
本村 清二 先生
総合リハマネジメント研究所 所長 / 理学療法士
その腰の痛み、改善できる方法教えます
臨床で見られる非特異性腰痛は、整形患者だけでなく、我々セラピストが関わる全ての患者にとって大きな問題となっています。
身体アライメントの歪みや異常な動きが生じることで、痛みだけでなく、筋の過緊張に関連した不快感(重み、だるさ、しびれ)、関節可動域制限などが見られることはしばしば臨床で経験されることでしょう。
非特異性腰痛とは、原因が特定できない腰痛のことを言い、腰痛を伴う腰椎疾患の85%を占めます。それは、そのほとんどが身体構造的な原因が明確ではなく、あったとしても臨床症状との整合性がなく、MRIなどの検査では腰痛の原因が確定できないからです。
言いかえれば、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症などでは無い、説明のしづらい腰痛というわけです。
しかし、その非特異性腰痛について、臨床ではセラピストとして対応することが多いのではないでしょうか?
例えば筋・筋膜性腰痛について皆さまは臨床でマッサージ等を利用することが多いと思いますが、マッサージとはどんな技術なの? その適応は? という質問に明確に答えられるでしょうか。
マッサージと軟部組織モビライゼーションとどう違うのか、関節モビライゼーションと軟部組織モビライゼーションはどうやって使い分けるのか。
この講義では、治療時間を有効に使って、期待される効果を確実に高めるにはどうしたらいいのかという点に注目してお話させていただきます。
臨床で効果の見られるアプローチとしての軟部組織モビライゼーション、関節モビライゼーションについて、明日には臨床で実践できることを目標に、実技を中心に講義を進めたいと思います。
プログラム
・非特性腰痛とその理解
・脊柱および周囲筋の触診
・軟部モビライゼーションとは
・治療実技(今回は軟部組織モビライゼーションを中心に実技を行いたいと思います)