2013年10月13日
転倒予防 -最新の知見とエビデンス-#55
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山田 実 先生
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 助教
高齢者の3人に1人は1年間に一回以上経験するとされる転倒は、主要な要介護要因の一つとしても挙げられている。近年、幾つかの転倒予防介入に関するシステマティックレビューによって、転倒予防介入の有用性について報告されている。しかしながら、これらの報告は65歳以上の高齢者をひとまとめに“高齢者”として扱っていることから、全ての高齢者に汎用化されるとは言い難く、有用になる機能レベルの高齢者もいれば、そうでない機能レベルの高齢者も含まれてしまう。
機能レベル別の転倒リスク要因を検証すると、比較的機能レベルが高い高齢者では二重課題能力の低下が、逆に比較的機能レベルが低い高齢者では下肢筋力の低下が転倒と関係していた。さらに、このような機能レベル別の要因に応じた介入を行うことで、必要となる機能を適切に向上させ、転倒予防に有用となることも示唆されている。しかし、現状では十分に科学的検証がなされているとは言い難く、テーラーメード型の転倒予防の確立に向けて、今後さらなる検証が求められている。
本講演では、サルコペニア、二重課題、ポピュレーション介入などをキーワードにテーラメード型の転倒予防とリハビリテーションについて解説したい。
【受講生の感想】
・転倒についての分類やアプローチなど分かり非常によかった
・説明がわかりやすい
・栄養面も重要であることが知れた
・今後取り組んでいける内容が多かった
・デイケアでも実践・活用できる内容が多く、興味深かった
・自分の知りたいことを知ることができてよかった
