インソール作製から学ぶ 、足部障害の評価と治療#548
中宿 伸哉 先生
吉田整形外科病院 リハビリテーション科 科長 / 整形外科リハビリテーション学会理事 / 理学療法士
インソールを実際に作って学習してみよう
インソールは足部障害だけではなく、下肢の障害や全身のリハビリテーション応用できると言われています。
それほどインソールは重要性が高いのです。
しかしながら、インソールは誰でも作ることはできません。
足部の動きとともに、下肢へ伝わる動きの連動を十分に理解した上で作製する必要があります。
あなたは足部の動きを十分に理解していますか?
効果の出るインソールを作ることはできますか?
このエポックセミナーを受けると
- 足部の機能解剖学や運動学を理解できます
- 足部の触診や動かし方を学ぶことができます。(骨の触診)
- 歩行分析を学ぶことができます。
- インソールの作り方を理解できます。
- インソール作成と評価方法について学ぶことができます。
インソールの最大の利点は、即時効果が出しやすい
特に有痛性足部疾患の場合、インソールの装着前後で疼痛の変化により効果判定する必要があります。
一方、マルアライメントを調整しなければならない病態では、
その変化を評価することが必ずしも容易ではない場合もあるため、
いくつかのポイントを押させて評価する必要があります。
特に後足部は、メカノレセプターが豊富に存在する足根洞があり、
足部の要でもあるため、同部のコントロールが最重要課題になるといっても過言ではありません。
後足部がコントロールされてこそ、スムーズな前足部荷重と、その後の蹴り出し、
また様々なスポーツパフォーマンスにおける重心の安定性に繋がるのです。
あなたは靴の中の非常に小さな石だって、すごく気になるはずです
それだけ足部のセンサーは敏感なのです。
インソールも、足底から当てる以上、その反応は繊細であるため、
どの位置にどの程度の補正が必要なのかを考えなければなりません。
今回作製するインソールは、ベース板に専用のパッドを貼付させるタイプのものです。
パッド1つ1つが、どの骨をどのように誘導もしくは制動させるのかを
考慮した上で貼付するため、骨の触診は最重要項目となります。
本講義では、大きく後足部の回内タイプと回外タイプに分け、
前足部への貼付方法も含め、インソールの作製と評価方法について実技致します。
【プログラム】
1.足部の触診(骨中心)
2.歩行分析
3.回内タイプに対するインソールの作製
4.回外タイプに対するインソールの作製