腰痛の真犯人。腰下肢痛・しびれに対するトリガーポイント療法#47
波田野 征美 先生
理学療法士 / Mr.コリとる院長 / Oriental Physio Academy 代表
【概要】
「腰痛の80%は原因不明である。」
こんな言葉・・・聞いたことありませんか?
画像所見でヘルニアや脊柱管狭搾症もない。
整形外科的テストでも陽性所見が見当たらない。
こういう腰痛が多いから、「80%の腰痛が原因不明」と言われてしまうのです。
原因はよくわからないけど、とりあえず腰椎の牽引やったり、腰椎のモビライゼーションをしたり、体幹筋を鍛えたりしてはみるものの、なかなか改善しない!!!
こんな経験ありますよね?
でも、もう大丈夫!!!
原因不明の80%全部・・・とは言えませんが
ほとんどの腰痛の原因を私は知っています。
それは・・・
筋肉の「トリガーポイント」です。
トリガーポイントは「マッサージ屋さんだと思われたくない!!」というリハビリテーション職種にはあまり知られてはいませんが・・・
TBS「健康カプセル ゲンキの時間」でも「80%の原因不明の真犯人」として紹介されていましたし、欧米では人気の手技です。
そんなトリガーポイントを覚えるとこんなメリットがあります。
1. 症状に対応した原因筋が明確。
2. 原因筋がわかることで、ストレスとなっている姿勢や動作がわかる。
3. 原因筋がわかることで、数ある連鎖のどこからアプローチするかわかる。
4. 筋系のマッサージ手技なので、実施が簡単。
5. 「やってもらった感」が強く、患者さんのウケが良い。
もちろん、デメリットもあります。
1. 治療が痛いので、痛みに耐性がない患者さんには使いにくい
2. くすぐったがりの患者さんの対応に困るときがある。
こんなデメリットはありますが、メリットのほうが圧倒的に大きいです。
これまでも数回、トリガーポイントのセミナーをしてきていますが
受講生の方々から
「手術と言われたケースが治った!!」
「本当にこんなことで治っちゃうんだ!!」
「こんなところが原因だったなんて!!」
という声をいただいております。
腰痛だけでなく下肢症状も付随している場合、「ヘルニア」などと診断され場合によっては手術までされてしまう患者さんもいらっしゃいますが、このテクニックを覚えると、そういった患者さんの手術を避ける可能性が高まります。
是非、この機会にトリガーポイントについて勉強してみてください。