慢性疼痛に対する評価と治療アプローチ~痛みを効率的に取るために~#345
脇元 幸一 先生
医療法人SEISEN 理事 / 保健学修士 / 理学療法士
組織の柔軟性低下が障害を引き起こす!その予防・改善方法の理論を学ぶ!
あなたの運動器に対する慢性疼痛症候群に対するリハビリテーションが
「患部の疼痛緩和を目的とした物理療法」
「患部に対するROMエクササイズ」
「患部に対する筋力トレーニング」
が主流となっていませんか?
私も同様に、今までの手法のみでは満足する結果に繋がらないことが多くみられました。
ではどのようなことを考えて治療展開を考えていけばいいのでしょうか?
近年、運動力学に基づいた身体機能の研究が進み、“ケガを起こしやすい”また“ケガが治りにくい”身体特徴は『力を吸収する身体機能の低下:身体柔軟性の低下』であることが分かってきました。
ヒトが地球上で生活する上では、地球の重力との相互作用、つまり「作用・反作用の法則」に基づいた物理法則が常に成立しているため、
「力を発揮する(剛性)機能」を活用するためには、その応力に対応する「力を吸収する(柔性)機能」が重要となります。
本セミナーでは、肩こりや腰痛・膝痛、スポーツ疾患などの慢性疼痛症候群についてどのように評価し、治療していくかを学びます。
そしてこれらは共通して【柔軟性機能の低下が、その疾患の背景に存在している】ことを紹介します。
また柔軟性機能改善を主眼においた治療の即時効果は、疼痛消失や筋力などの筋機能の回復につながることを、spine dynamics療法を用いた評価、治療理論を用いて実技デモを交えながら検証していきます。
プログラム
◯「姿勢緊張亢進」と「柔軟性機能低下」についての理解を深める
脳科学的な姿勢制御の評価とは?
荷重時痛・動作時痛の原因と問題点とは?
運動器慢性疼痛を簡単にゼロにする方法
①脳の姿勢制御システムは、物理学ルールをそのまま反映した能動的なシステムで常にコントロールされており、動作に必要な筋力と関節可動域はこれにより決定されているということを説明します。
②「筋力」は姿勢によって変化し、身体の環境に合わせて常に「筋出力抑制」を受けていることを説明します。
③力学的エネルギー伝達可能な関節可動範囲がROMであり、関節が伝える力学的エネルギーの大小でROMは容易に変化することを説明します。
