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脳卒中片麻痺者における歩行のクリニカルリーズニング~二動作交互歩行につなげる~#312

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伊藤 克浩 先生

山梨リハビリテーション病院 リハビリテーション部 副部長 /IBITA/JBITA認定成人中枢神経疾患上級インストラクター / 活動分析研究会顧問

 

歩行へのアプローチには◯◯の知識が必要です


脳卒中者の歩行障害に対する従来の運動療法は、潜在能力がかなり高い症例であっても画一的に4点杖を用いた3動作継ぎ足歩行からスタートして、「杖・右(麻痺側下肢)・左(非麻痺側下肢)」と号令をかけ、まるで随意活動の一部のような方法で歩行練習が行われてきた傾向があります。

すなわち片麻痺者の典型的な歩行は療法士によって作られている可能性があるのです。

本来歩行に必要な姿勢制御機構は脳幹網様体から両側性に制御されている部分が多く、また、リズミカルな下肢の筋活動は脊髄CPG(中枢性パターン発生器)による自律(自動)的な要素が深く関わっているので姿勢制御機能の潜在性が高い症例では最初から交互歩行を目指した方が効率的な場合もあります。

しかしそれを見極めるためには療法士にはいつどのような歩行練習を始めるかといった症例に合わせた細やかなクリニカルリーズニング能力が要求されます。

当日のリハビリテーションセミナーでは実例を交えてそのリーズニングに必要な姿勢制御機構の背景と、実技を通してその介入方法を提示したいと思います。