脳卒中片麻痺の歩行動作における病態理解とリハビリテーション｜歩行の理解に必要なメカニズム

歩行動作の治療において重要な第一歩は、正常な動作を正しく理解することです。

正常な動作の基準を持たなければ、患者の歩行に見られる逸脱や代償的な動作を的確に捉えることは困難です。

そして、その逸脱の背景にある問題点を推測し、治療へとつなげることが理学療法士・作業療法士に求められる臨床能力ではないでしょうか。

しかし実際の臨床場面では、動作観察そのものが十分に行えず、評価や治療が曖昧なまま進んでしまうことも少なくありません。

この観察の段階でつまずいてしまうと、歩行動作の治療は困難を極めます。

本セミナーでは、歩行動作における観察力の基盤を徹底的に鍛えることを目的とし、その上で短下肢装具を用いた症例や自立が困難な患者に対する歩行分析、さらには痛みの要因を含めた問題点の捉え方までを幅広く解説します。

若手のセラピストから中堅セラピストまで幅広い層の理解に役立つセミナーになっています。

どのような流れで勉強すべきなのか、

どこから見ればいいのか悩む若手セラピストは少なくありません。

• 片麻痺患者様の動作分析がわからない
• 分析から考察するための思考過程を教えてほしい
• 装具療法の適応やその進め方がわからない
• 実際の症例を元に勉強を進めたい

実はこうした悩みを抱えているのはあなただけではありません。

2023年に理学療法教育学会で発表された歩行分析に抱く困難感に関する調査でも

およそ7割者理学療法士が歩行分析に対する苦手意識を抱えているということがわかっています。

もしあなたもこのような悩みを持っているのであればぜひチェックしてみてください。

本セミナーでは、脳卒中患者の歩行分析・評価・介入に必要な知識を学びます。

特に正常歩行と脳卒中患者の歩行をバイオメカニクスの視点で比較し、脳卒中患者の歩行の特徴を明確にすることを目的としています。

重心や床反力など、理解が難しいと感じるセラピストも少なくありませんが、歩行動作を理解する上で重要な知識です。

本セミナーでは床反力や力のベクトルを図で視覚的に示し、初学者でも理解しやすく解説します。

また、正常歩行と脳卒中片麻痺患者の歩行を比較し、必要な関節運動や異常運動の問題点について考察します。

例えば、膝折れやback kneeの原因も図を用いてわかりやすく学べます。

専門用語は極力噛み砕き、現場で実際に使える知識として提供することを重視しています。

オンラインセミナーのプログラム

• 歩行動作観察に必要な運動学的知識とは？
• 倒立振り子理論について
• 歩行速度と歩行の周期性
• 脳卒中片麻痺の力学的エネルギー変換効率
• 歩行速度とエネルギー変換効率
• 重心の上下動の意味とは？
• 片麻痺患者特有の歩行動作