新人セラピストのための脳卒中片麻痺の運動療法#246
小西 健一郎 先生
JBITA認定 ボバース・セラピスト / LSVT global認定 LSVT Big セラピスト(パーキンソン病の運動療法) / 日本理学療法士協会認定理学療法士(介護予防)
1年目から3年目までに必ず身に付けたい!基本動作から介入する歩行動作に繋がるハンドリングとは?
このリハビリテーションセミナーでは脳卒中片麻痺の方に対しての歩行につながる運動療法について一から十まで教わることができます。
さて、これをお読みになっている新人セラピストの皆さんは短い期間でFIMの点数を上げられるような治療を提供できるような新人教育を受けていますか?
この四月から診療報酬の制度が変わりました。回復期リハビリテーション病棟では今までのようなリハビリテーションを提供した単位数による出来高払いという診療報酬から治療効果をFIMの点数によって効果を検証し、それによって診療報酬が変わるようになりました。簡単に言えば短い入院日数でFIMの点数を上げられるセラピストを雇っていないと病院の収入が減ってしまうように診療報酬体系が変わってしまったわけです。
日々の治療以外の業務に追われながら先輩の治療を見て、質問をしたり、教科書を読み返したりしながらバタバタとしているうちに一日が終わってしまっていませんか?
先輩からもらえるちょっとしたヒントや教科書を読んだだけで患者さんの治療ができるという方にはこの講習会は必要ありません。
しかし、自分はそんなに優秀じゃないのでもっともっと基本のところからじっくりと脳卒中片麻痺の方への治療について教わりたいという方はこの講座を受講することをお勧めします。
理学療法士の「士」の字義には諸説ありますが一説によれば、杭を地上に立てた様を言い、その音形から,こと(事)にあたる人を指す。そこから転じて学問を修める者を言うそうです。また,字形は一と十であり,(一を聞いて十を知る)学問・知識のある人を表すとの説もあるそうです。
でも、実際のところ(一を聞いて十を知る)なんてそうそう出来るもんじゃありませんよね。
やっぱり”十”教わりたいと思いませんか。
この講習会では脳卒中片麻痺の方に対しての歩行につながる運動療法について文字通り一から十まで教わることができます。
内容
急性期リハでは今、早期離床が求められています。その中でベッドサイド~リハ室までの過程で獲得すべき能力はとても多いです。
特に脳血管障害の患者様が歩行を獲得するために、臥位~座位までの工程で重要な要素が多く含まれています。
ベッドに寝ている患者さんを起こして座らせて車いすに移乗してリハ室まで連れてくるまでを療法士らしく介入する。それは他動的に行う中でも、ハンドリング一つ一つ
を脳科学的、運動学的に根拠を持ってアプローすることが求められます。脳血管障害の患者様が歩行を獲得するために、臥位~座位までの工程で重要な要素が多く含まれ
ています。
私たちセラピストの行う介助方法は「その方法を繰り返し行えば患者の自立度が高まっていく」ような介助方法が求められます。午前中はそのための考え方とハンドリ
ングを徹底的に学んで頂きます。
また、午後からは立ち上がりと歩行のハンドリングについて学んでいただきます。
坐位姿勢を分析して立ち上がりを誘導していくハンドリングの練習と立脚期と遊脚期を作り、片麻痺者がきれいに歩けるようにハンドリングによる歩行への介入をたくさんの実技を通して学んでいただきます。
