合同会社 リハティスプラス 代表 / 理学療法士
※アーカイブ動画にて見逃し視聴が可能です。当日ご参加ができない場合もご安心ください。
結果が出ない理由は筋膜のつながりを理解していないからです
肩関節を治療する上で肩関節の機能解剖学を理解することはとても重要です。
しかし身体は筋膜によって繋がっており、肩関節に問題があったとしても、肩関節以外のところに原因があることもしばしば経験します。
その理由としては、筋膜ラインを通した機能的動作や代償動作が臨床で観察することができるからです。
セラピストやトレーナーが局所組織の緊張または損傷した組織に適用し回復を助ける治療を施したとしても、翌日また症状が出現するというのは、こうした筋膜ラインをきちんと調整できていないことにも起因します。
本セミナーでは肩関節周囲炎のリハビリに対して、筋膜の繋がりを理解するためにアナトミートレインの理論を活用することで、症状に対する全身的なアプローチ・運動療法のヒントやアイエデア提供したいと考えています。
アナトミートレインとは?
トーマス・W・マイヤーズの「アナトミートレイン(Anatomy Trains)」理論は体全体を覆う筋膜のネットワークがどのようにして姿勢や動作に影響を与えるのかを解明した理論です。
一般的な解剖学では筋を単独のものとして捉え、個々の筋付着間における作用について論じられてきたが、実際には身体の筋は筋膜連続体として全てが複合的につながっており、対象者の姿勢異常や動作障害のアプローチを考えるうえで、筋を連続・複合的に捉えることの重要性を解説しています。
マイヤーズは膨大な新鮮検体解剖に基づき、12本の筋膜ラインの剖出から理論を構築し、一部では解剖学的革新と言われ書籍「アナトミートレイン(Anatomy Trains)」は世界20カ国以上の言語で翻訳されている有名な著書です。
特に運動器疾患に対する運動療法においてこの視点は重要であり、肩関節痛や腰痛、膝痛に苦しむ患者に対して、局所アプローチの限界を感じる事は少なくありません。
そんな時こそ、局所に捉われず、全身の筋膜ラインや運動連鎖を考慮したアプローチを実践することで、根本的な原因を突き止め、より効果的な改善や予防も視野に入れたアプローチや指導が可能となりますので、ぜひチェックしてみてください。
本セミナーを受講することで得られること
本セミナーでは、トーマス・W・マイヤーズのアナトミートレイン理論に基づき、以下のような内容を学ぶことができます:
1.筋膜のつながりを理解し、運動器疾患に対する全身的なアプローチを習得すること
2.肩痛・腰痛・膝痛に対するアプローチとして、局所アプローチだけでなく全身のバランスを考慮する新たな視点を得ること
3.ピラティスなどの運動療法を活用して、筋膜の柔軟性を向上させ、運動連鎖を効果的に活用する方法を学ぶこと
このセミナーを通じて、患者に対する新しいアプローチを得られるだけでなく、臨床で直面するさまざまな運動器疾患に対する視点を持っていただければ幸いです。
オンラインセミナーのプログラム
・膜について(膜の評価等)
・肩に関わるアナトミートレイン
・手指と肩の関係について
・肩甲帯と胸郭の関係について
・ファンクショナルラインについて
・エクササイズ紹介