2024年8月26日(月)20:00~21:30【オンライン開催】

精神科デイケアにおける作業療法士の役割と専門性|居場所支援から就労支援まで

販売価格 価格 ¥3,300 通常価格 単価  あたり 

税込

講師:小川 泰弘 先生

森ノ宮医療大学 

作業療法士 / 公認心理師

 

※その他略歴はこちら

 

※アーカイブ動画にて見逃し視聴が可能です。当日ご参加ができない場合もご安心ください。

作業療法士は、精神科デイケアにおいて中心的な役割を果たしています。

精神科デイケアは、精神疾患のある人の社会復帰や自立を支援する外来治療の一種で、

作業療法士が利用者の生活機能の評価・訓練、日常生活動作の自立支援、

趣味活動や社会参加の促進などを行います。

 

こうした就職先は年々増加傾向にあり、

発達障害や予防リハビリなど、新しい分野での活躍が期待されています。

本セミナーでは精神科デイケアにおける患者様や家族様とのかかわり方や就労支援における作業療法士の役割や関わり方を中心にお話をいただきます。

 

精神科デイケアにおける作業療法士が今求められる理由とは?

精神疾患や発達障害のある方の「その人らしい生活」を支援する場所として精神科デイケアという施設があります。

「その人らしい生活」の指すものは文字通り人それぞれではありますが、

潜在的にはほとんどの方が就労したいというニーズを持っています。

 

それらのニーズに応えるため、デイケアは作業療法士だけでなく、

看護師や精神保健福祉士、心理師などの専門職種がチームを組み、

様々な活動を提供しています。

 

デイケアで行われる活動には、SSTや認知リハビリテーションなど、

治療目的が分かりやすいものから、一見遊びの延長のようなものまで様々です。

 

作業療法士の強みは、一見遊びのような活動にリハビリテーションの要素や意味を持たせることができる点です。

医師は薬や外科的な手段を用いて治療を提供しますが、

作業療法士は作業や活動を治療手段として用いる専門職です。

 

今回のセミナーでは、デイケアで行われる活動を通じて対象者を理解(評価)するための視点や、

活動に治療的意味を持たせるためのポイントについてお伝えします。

またそれらを通じて、どのように「就労」を含む、その人らしい生活を支援するかについてお伝えします。

 

オンラインセミナーのプログラム

・地域での精神科デイケアの役割(居場所型/通過型)

精神科デイケアの役割は2つに大別されます。ひとつは、人とのつながりを持ったり、自分のしたいことができたりといった、日中の居場所としての役割です。

デイケアに来て活動を行うこと、人とつながること自体がその方の生きがいになっている状態とも言えるかもしれません。

もうひとつは、復学や就労といった明確な目標を持ち、デイケア卒業後にステップアップしたいというニーズに対する役割です。自分の目標を達成するための手段として、デイケアの活動や構造を利用している状態と言えるかもしれません。

 

・精神科デイケアにおける作業療法士の役割①(評価の視点)

作業療法士は、対象者の作業活動に対する取り組み方を通じて、その方を理解(評価)することが得意な職種です。

デイケアで行われている活動は治療を目的として提供されていますが、そこでの対象者の様子や取り組み方を通じてその方を評価することは作業療法士の専門性であり、他職種には無い視点です。

 

・デイケアにおける作業療法士の役割②(プログラムの立案/運営)

デイケアは作業療法士だけでなく、看護師や精神保健福祉士、心理師などの専門職種がチームを組み、様々な活動を提供しています。

デイケアで行われる活動には、SSTや認知リハビリテーションなど、治療目的が分かりやすいものから、一見遊びの延長のようなものまで様々です。

作業療法士の強みは、一見遊びのような活動にリハビリテーションの要素や意味を持たせることができる点です。医師は薬や外科的な手段を用いて治療を提供しますが、作業療法士は作業や活動を治療手段として用いる専門職です。

 

・デイケアにおける作業療法士の役割③(就労支援)

デイケアに通所される方の全員が就労を希望しているわけではないかもしれません。しかし、デイケアに対する安心安全が保障され、そこが自分にとっての居場所として感じられると、今度は自然とひととのつながりや社会とのつながりを求め始めます。

デイケアには対象者のペースで就労や社会参加意欲を育む土壌と文化があります。対象者を囲い込むのではなく、その人らしい生活を支援できるデイケア運営について考えてみましょう。




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