膝の可動域制限を考える ~最大屈曲獲得のための術後リハビリテーション~#202
森 英人 先生
河内総合病院 リハビリテーション部 技師長
大阪運動器リハビリテーション研究会 代表
膝関節の可動域を獲得するために、評価から治療まで一貫した方法を学びたいあなたへ。
膝の術後早期に適切な対応が出来ず、可動域制限が残ってしまった、もしくは回復期で可動域制限が残存している状態で入院してきたという患者様はいませんか?
この文章を読んでいるあなたは、「可動域が残ってるから仕方ない」
といって諦めている人ではないはずです。
急性期だからこそしておかなければいけない治療、回復期だからこそ今出来る治療法があります。
可動域は適切なアプローチを実施すれば必ず確保できるのです。
そのためには、必ず知らなければならない知識と技術があります。
自分が適切な知識と評価・治療技術を持って臨まなければ、逆に拘縮を作ってしまう可能性があります。
このセミナーでは術後の膝関節可動域制限を治療するために、最も必要なポイントを、あなたにお伝えします。
本セミナーでは、河内総合病院の森英人技師長にお越しいただき、膝関節の術後に起きる癒着・拘縮の病態理解と適切な時期に適切な方法で行うアプローチについて、解剖学・運動学に裏付けされた内容を、実技を交えてご講義頂きます。
なお、確実な技術を習得していただくために、必要なアシスタントもご用意頂きます。
患者様の、そしてドクターや同じメディカルスタッフの信頼を勝ち取るために、膝関節術後のリハビリテーションを徹底的に学んでください。
〇実技アシスタント
河内総合病院 小坂 健二 ※
加納総合病院 竹若 茂樹 ※
平野若葉会病院 森川 修 ※
平野若葉会病院 片井 大樹 ※
(※ 大阪運動器リハビリテーション研究会世話人)
内容
術後の癒着や拘縮に対するアプローチで重要な事は、まずは制限をつくらない事、そして癒着や拘縮の病態を把握した上で、適切なアプローチする事と考えます。
また、膝は屈曲角度により制限因子が異なるため、各角度における組織動態や阻害因子を把握したアプローチにより臨床成績は大きく変わります。
よって、治療手技だけでなく、癒着拘縮の病態と共に解剖や組織動態から見た阻害因子の捉え方を、どうアプローチに繋げるかを知る事が重要と考えます。
そこで今回は下記の内容に対し、術中写真や各組織の動態エコーを含めた講義・触診・治療実技をもとに、臨床に即した講習会にしたいと考えています。
主な内容
①癒着・拘縮とは? ~実際の写真を用いた観察~
②癒着・拘縮の病態 ~いつ?どこに?どのようにできるのか?~
③有痛性可動域制限と拘縮の違い
④どこをポイントに“視診”を行い、どうアプローチに活かすか?
⑤膝蓋骨の動態と可動域制限 ~膝深屈曲までの法則~
⑥深屈曲時の大腿四頭筋の動態とアプローチ
⑦膝蓋上嚢・大腿骨前脂肪帯に伴う可動域制限とアプローチ
⑧膝蓋支帯に伴う可動域制限とアプローチ
⑨膝蓋下脂肪帯に伴う可動域制限とアプローチ
⑩半月板に伴う可動域制限とアプローチ
⑪深屈曲獲得のために必要な共通因子とは?
⑫術後早期の筋出力低下(反射抑制)と可動域制限
