リハティスプラス 代表 / 理学療法士
PT・OTのための嚥下機能の評価と誤嚥性肺炎に対するリハビリ
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講師:乾 亮介 先生
当日ご参加ができない場合もご安心ください。
嚥下の評価やリハビリと聞くと、言語聴覚士さんが対応するものという認識でいませんか?
姿勢や筋のトレーニングは理学療法士や作業療法士も積極的に理解し
チームアプローチを進めていかなければいけません。
しかし
- 嚥下の評価や治療はSTさんの領域だから
- そもそも口腔機能を診るのが難しい
- どのように診ればいいかわからない
- 誰も教えてくれない
と悩んでいませんか?
理学療法士や作業療法士だからこそ、姿勢や呼吸の知識を使って嚥下機能を理解し
誤嚥性肺炎を予防していかなければいけません。
あなたにおすすめのセミナーをご紹介しましょう。
誤嚥性肺炎と嚥下機能には相関関係があります
呼吸器疾患のリハビリと聞くと、呼吸困難感の軽減と体力面の強化が目的だと考えられると思います。
呼吸困難感は加齢とともに増強し、その息苦しさによって活動量の低下が起こります。
その結果、そもそも運動することが嫌になり引きこもりがちになります。
この悪循環により寝たきりになってしまうという最悪の結果を回避するために、
呼吸リハビリを実施するのです。
この負のスパイラルを断ち切り、
健康を維持するための運動機能を向上させることを目的にしますが
そもそも、患者様の死亡リスクの第一位をあなたは知っていますか?
日本人の死因の3位が肺炎なのです。
肺炎を引き起こす原因はさまざまですが、この超高齢化社会の中で
我々セラピストが一番予防していかなければいけないのは、誤嚥性肺炎ではないでしょうか?
そのため、呼吸器疾患のリハビリを考えるうえで、
- なぜ息苦しさが起こっているのか
- なぜ誤嚥性肺炎を引き起こすのか
- 誤嚥性肺炎はどう予防すべきか
これは呼吸リハビリテーションに携わるセラピストなら、避けては通れない道です。
本セミナーを受講すると、この関係をきちんと把握することができます。
なぜ嚥下機能と呼吸器疾患の関係を学ぶべきなのか
まず覚えておいてほしいのは、呼吸と嚥下は無関係ではないということです。
食事中には必ず、あるタイミングでどんな人でも呼吸が止まっているということを知っていますか?
これは嚥下時無呼吸と言い、ものを飲み込むときに喉頭拳上が起こり、
舌口蓋閉鎖、鼻咽腔閉鎖、喉頭閉鎖が起こることで、
呼吸を一時的に止める働きがあります。
呼吸器疾患の患者様は、根本的に呼吸を正常に行うことが難しい上に、
こうした摂食嚥下のメカニズムにおける呼吸停止において
余計に呼吸困難感を感じてしまうのです。
それに加えて高齢者は食事の際の姿勢が崩れ、
頭部のアライメントや脊柱のアライメント
座位保持姿勢のアンバランス
これらの環境がより不安定になることで嚥下が難しくなってきます。
例えば頸椎が伸展位を取っていると喉頭挙上がしにくくなり、嚥下しにくくなります。
こうした姿勢の変化により呼吸苦や嚥下障害により
食事がうまく取れない、食事中に息苦しくなる、食事をすると誤嚥してむせてしまう
こうした悪循環が生まれるのです。
理学療法士・作業療法士が嚥下障害を学ぶべきなのは理由があります
前述したとおり患者様の死因第三位は肺炎です。
これは今の情勢のようにコロナウィルスや
慢性閉そく性肺疾患のような原疾患ではなく
高齢者が肺炎を併発する理由は、誤嚥が原因であることが多いからです。
唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまい、その際に含まれている細菌が肺に入り込んで誤嚥性肺炎を引き起こすのです。
ではなぜ食物が誤嚥するのでしょうか?
その時の口腔機能だけではなく、食事時の姿勢や食事環境(テーブル上の環境、姿勢環境)
これらを評価し、トレーニングを行っていくのは理学療法士や作業療法士であるべきなのです。
なぜなら私たちは姿勢や動作のスペシャリストだからです。
- 姿勢を見る
- 機能を高める
- 環境調整について考える
- 栄養状態を考える
これらの評価を言語聴覚士に任せてしまって大丈夫ですか?
「嚥下障害のリハビリは言語聴覚士の分野でしょ?」
自分の専門性を否定することになるので、こうした認識はもう捨てましょう。
誤嚥性肺炎はリハビリを阻害する|肺炎予防はセラピストの責務だ
臨床で熱発を繰り返し、リハビリがうまく進まないという状況に出会ったことはないですか?
高齢者や神経疾患(脳梗塞後遺症やパーキンソン病など)で
寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、
口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
高齢者や寝たきり患者は咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。
その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。
これらは臨床の中で数多くみられる症状です。
- 熱発が起こっているから仕方がない
- 上記内容を予防するのは看護師や言語聴覚士の役割だ
こうした考えは今すぐ捨てましょう。
誤嚥性肺炎を繰り返しているのは担当セラピストにも責任があるのです。
そもそも、今まで頑張ってリハビリを進めてきたのに、誤嚥性肺炎による熱発で
今まで積み上げてきた運動療法の効果が消失してしまうということが起きます。
あなたはこの現状を許すことができますか?
オンラインセミナーのプログラム
1日目
- 摂食嚥下リハビリテーションとは?
- 誤嚥性肺炎について
- 嚥下の基礎解剖、運動学
- 嚥下評価
2日目
- 呼吸器合併症の予防と対処について
- 摂食嚥下障害のための姿勢調整
- 呼吸理学療法について
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