寝返りや起き上がり動作こそ徹底的に評価しておくべき理由とは?

  • 寝返り
  • 起き上がり
  • 端坐位からの重心移動
  • 立ち上がり
  • 立位
  • 歩行

こうした基本動作能力については、学生時代に徹底的に動作観察、動作分析を学んでこられたことと思います。

 

これらの基本動作能力は臨床においてとても重要な評価項目である一方、

寝返りや起き上がり動作練習については、意外と後回しにされていることが多い印象を受けています。

しかしながら寝返りや起き上がり動作こそ、徹底的に評価してアプローチを進めていかなければいけません。

今日はその理由について解説してみたいと思います。

 

寝返りや起き上がり動作が歩行動作において重要な理由とは?

支持基底面が広ければ広いほど、安定した姿勢保持が可能という原則は理解できると思います。

逆から考えると、支持基底面が広い環境において、自分で思うように重心移動ができなければ、

支持基底面が低下した立位姿勢や歩行動作においても

重心コントロールがうまくできるようにはならないといっても過言ではないでしょう。

 

つまり、支持基底面が広い寝返りや起き上がり動作こそ

徹底的に評価し、アプローチを進めていかなければいけないと私は感じています。

 

現に、脳血管疾患の患者様だけでなく、

高齢者の整形外科疾患の患者様においても、プラットフォームのような手すりのない環境下での起き上がり動作がうまくいかなかったり、

腹臥位動作や四つ這い動作が取れないといったことも少なくありません。

 

もちろん腹臥位が難しいという方もおられると思いますが、

それは一つの例であって、ほかにも評価すべき場所は多いはず。

 

こうした評価技術を徹底的にもう一度学び直してみてはいかがでしょうか?

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講師:弓岡光徳先生

大阪人間科学大学 理学療法学科 教授 / 理学療法士

 

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