股関節頸部骨折の荷重困難の根本的な原因を考える
高齢者の転倒後、股関節頸部骨折を呈して手術をされた患者様を担当したことはありますか?
こうした患者様のリハビリにおいて、患側の下肢への荷重がなかなかうまくいかないということを時々経験すると思います。
早期退院という言葉に追われ、十分な機能回復を目指すことなく動作練習に終始していませんか?
こうした疾患の歩行練習は、ただ歩けば回復していくというわけではありません。
そもそも歩くという行為自体が、逆に荷重困難を増長させてしまう場合もあります。
もしこうした疾患を担当したなら今日のような内容をぜひチェックしておいてほしいと思います。
股関節頸部骨折で荷重困難な症例を担当したら考えておきたいこと
股関節頸部骨折の荷重困難な症例を担当したときに、
あなたに考えておいてほしいこと、
それは患者様自身の「恐怖心」をきちんと理解するということです。
股関節頸部骨折の患者様は、何かしらの影響によって転倒し、
骨折をしてしまっているという問題を抱えています。
まずそもそもその転倒の原因をきちんと考えなければいけません。
- なぜ転倒したのか
- どういった環境で転倒したのか
- どう転倒したのか?
環境の問題なのか、それともフレイルやサルコペニアの問題なのか、
はたまたほかの問題が隠れているのか。
こうした問題をまず解決したうえで、患者様の恐怖心をきちんと理解しておく必要があります。
もちろん手術を経験して様々な影響で荷重困難を呈しているという場合もあります。
しかし患者様の潜在的な恐怖心を理解することから始めることも重要なのです。
根底的な股関節頸部骨折の荷重困難の原因をもっと深めたいと感じている方は
こちらのセミナーをおすすめします。

講師:猪田茂生先生
伊賀市立上野総合市民病院
理学療法士
整形外科リハビリテーション学会 認定指導員A