なぜ理学療法士や作業療法士が嚥下機能を勉強すべきなのか?
理学療法士や作業療法士が嚥下機能の評価を学び、習得する理由は、患者の健康と生活品質に直接影響を与えるため、極めて重要です。
昨今、言語聴覚士の数は少なく、訪問現場においては言語聴覚士を求める声が多い反面、実際供給が追い付いていないのが現状です。
そのため理学療法士や作業療法士が嚥下機能を評価しなければいけないという場面は少なくありません。
嚥下機能の評価に関する専門的な知識とスキルを持つことについて今日は解説します。
理学療法士や作業療法士が嚥下機能を評価すべき理由とは
理学療法士や作業療法士は嚥下機能の評価とは無縁だと思われている方もおられると思います。実際臨床現場では理学療法士は基本動作、作業療法士はADLや上肢機能、言語聴覚士は嚥下機能と分けられていることも少なくありません。
しかしながら嚥下機能は口腔機能だけでなく、姿勢や頭頚部の可動域など、アライメントによってもかなり大きく作業されます。
例えばあなたはベッドに寝ころびながら水を飲んだことはありますか?
仰向けでペットボトルで水を飲んでみてください。
うまく飲めるならそれでもいいですが、おそらくあまり飲めないのではないかと思います。
ちなみに私は喉に引っかかってうまく飲み込みにくいです。
こうした姿勢による問題についてきちんと評価することは理学療法士や作業療法士にも可能な評価だと思いませんか?
高齢者や利用者様がなぜ食事をうまく取れないのか?
その理由は本当に意欲の問題なのか?
それをきちんと評価することも我々リハビリ職種の重要な役割です。
だからこそ嚥下機能を理学療法士や作業療法士も勉強すべきなのです。
もしこうした内容に興味があるのであれば、こちらのセミナーをチェックしてみてください。
講師:乾 亮介 先生