立ち上がり動作がうまくできないと悩むあなたへ
脳卒中片麻痺患者様のリハビリにおいて、
なかなか麻痺側下肢に体重をうまく荷重できずに悩んだ
という経験はありませんか?
片麻痺患者様の麻痺側下肢の表在覚や深部覚が減弱しており
どのように体重がかかっているかわからない
という患者様は少なくありません。
その結果、非麻痺側側で過剰に支持性を高めてしまい、
連合反応が強く出てしまって
麻痺側下肢が内反尖足位になってうまく体重がかからない
という状況に陥っている患者様に対して
あなたはどのようにアプローチをしていきますか?
脳卒中片麻痺患者様の座位姿勢での動きを評価できるようになろう
臨床の中では様々な動作を運動学的に捉える必要があります。
そのためには、てこの原理や力のモーメントなど
身体を支える力の働きを理解して歩行のリハビリを進めなければいけません。
例えば立ち上がり動作において麻痺側下肢への荷重がうまくいかないという症例は少なくありません。
こうした症例に対して立ち上がり動作練習を反復して行っても
うまくいかないということを経験した方もおられるのではないでしょうか?
そのためにはまずあることから始めなければいけません。
そうです。重心偏移に伴う姿勢制御です。
自分の身体の動きを自分でコントロールできるようにならなければ
そこからより支持基底面が小さい立ち上がり動作で
うまくコントロールできるはずがありません。
脳卒中片麻痺患者様の座位練習は徹底的に対応していこう
座位練習は支持基底面の広い安定した姿勢として知られています。
こうした姿勢において、しっかり動作練習を行うことで自分で支持基底面の中で重心を動かすことができます。
しかしながらこの動作練習が少なく、早速歩行練習に取り組んでいるという患者様が多い印象を受けています。
なので、積極的に座位練習を対応していくことをおすすめします。