整形外科疾患だからこそSpO2が低下している理由を考えよう
整形外科疾患のリハビリを担当したことがないという方は少ないと思います。
こうしたリハビリを進めるにあたって、あなたはなぜ整形外科疾患なのにSpO2が低下しているのか?という疑問に対してきちんとアセスメントを取れていますか?
実は整形外科疾患であっても、SpO2が低下してくることや、呼吸苦症状など心疾患の症状が現れることは少なくありません。
どちらかというと運動負荷量を高める必要があるからこそ、より注意してSpO2が低下している理由についてアセスメントを取らなければいけません。
今日はその理由について考えてみたいと思います。
整形外科疾患のSpO2が低下している理由を考えよう
整形外科疾患は、様々な基礎疾患を抱えていることは少なくありません。
心疾患や呼吸器疾患、糖尿病、代謝性疾患など様々な疾患が影響しあい
骨折などの整形外科疾患を患っているといっても過言ではありません。
例えばコレース骨折を呈する疾患は、心疾患や糖尿病などの基礎疾患を有しているというデータもありますし、こうした疾患の論文を検索すると、必ずと言っていいほど基礎疾患がついて回ります。
そのため、整形外科疾患のリハビリを進めるうえで、運動負荷をかけていくためには心疾患や呼吸器疾患の影響を考えてリハビリを進めていかなければいけません。
また、糖尿病疾患を有している場合は骨粗鬆症が進行しているため、ちょっとした運動負荷量の間違いで、リハビリ中にアクシデントを引き起こしてしまう可能性も考えらます。
あなたが考えている以上に整形外科疾患を担当するためには、こうした内科系疾患の影響を考える必要があるのです。
ここまで解説すると、整形外科疾患を担当するためにはSpO2が低下している可能性はきちんと評価していく重要性を理解していただけたのではないかと思います。
こうした内容に興味があるのであれば、こちらのセミナーをチェックしてみてください。
若手セラピストのためのフィジカルアセスメント|整形疾患でもSpO2を徹底して管理する理由

講師:早山 敏弘 先生
坂出市立病院 / 理学療法士 / 認定理学療法士(運動器、循環)
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