高齢者の運動器疾患はレイルやサルコペニアの理解が欠かせない理由とは?
病院で働いていると、高齢者の転倒を起点とした運動器疾患を担当する機会は少なくありません。
こうした疾患を担当するうえで考えておくべきことは
もちろん五大関節の理解や、運動療法の内容、
外傷に対する炎症状態の理解など様々な知識が必要になります。
しかしながら、意外と見落としがちなことも結構あるんじゃないかなと私は感じています。
それは「栄養学」に対する知識
なぜそれが必要なのかを今日は解説します。
運動器疾患をフレイルやサルコペニアから理解しよう
あなたはフレイルやサルコペニアという言葉を聞いたことはありますか?
フレイルとは、身体機能の低下により、ストレスへの抵抗力が減少した状態を指します。
また、サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少と筋力の低下を指します。
フレイルやサルコペニアと栄養学の知識は密接に関連しており、栄養状態がこれらの状態の予防や改善に大きな影響を与えます。
例えば筋肉の維持には十分なタンパク質の摂取が不可欠です。
特に高齢者は、筋肉合成の効率が低下するため、
推奨されるタンパク質摂取量を意識する必要があります。
しかしながら、独居老人や高齢者の在宅生活を垣間見ると、
めんどくさいから食事をしないということや、
食欲不振や食事に対する苦手意識など様々な原因により、
食生活の乱れがあることがよくわかります。
こうしたことが影響して高齢者の運動器疾患が出現しているといっても
過言ではないと私は考えます。
そのため、高齢者の運動療法を処方していても
なかなか筋肉がついてこないということも良く経験しています。
もし同じような経験をしたことがある方はこちらのセミナーをチェックしてみてください。
2024年10月2日、11月1日 20:00~21:30【オンライン開催】